日本代表を率いたアルベルト・ザッケローニ前監督 (写真:岸本勉/PICSPORT)

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元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏がイタリアの「SKYスポーツ」の取材に応じ、日本代表での4年間や、ワールドカップ・ブラジル大会の結果について、さらにイタリア代表監督候補にリストアップされている現在の心境などを語った。

日本代表を指揮したワールドカップについて、「ワールドカップでの10日間は決して良い結果と言えるものでは無かったけれど、日本での仕事が良い終わり方であることを願っていた」と振り返った。


http://video.sky.it/sport/mondiali-calcio/zaccheroni/v205317.vid

グループリーグ敗退という残念な結果に終わったが、「帰国したときに、空港に多くの人々が迎えに来てくれ、これほどまで感謝されるとは予想していなかった」と日本サポーターの態度に驚いたようだ。

今後の日本代表チームについては、「(日本に帰国する)前日に契約を延長しないことは発表していたし、この4年でやって来たことを、新しい何かを加えてくれる指揮官に譲ることが正しいと考えた。日本サッカー協会が今後も私のスタイルを踏襲してくれると言ってくれたことも嬉しかった」と、今後もザック流の攻撃的なスタイルが引き継がれることを喜んでいた。

さらに日本での生活について、「余りにも恵まれた環境に愛情を感じ、ここから離れるのは辛かった。ファンや一部の選手まで空港に見送りに来てくれた。他の国では考えられないこと」と惜別の思いを口にした。

日本と同じく、グループリーグ敗退に終わったイタリア代表は、チェーザレ・プランデッリ監督が辞任。次期監督候補にザッケローニ氏の名前が挙がっている。

イタリア代表の監督候補に挙げられていることついては、「8年前から(私の名前)は候補に挙がっていた。自分から立候補する人もいると思うけど、私はそこに加わることはないよ。イタリア代表にとって極めて重要な時期に、適切な監督を見つけるのはイタリアのサッカー連盟だ。私は何か言える立場じゃないし、監督を決めるのは連盟の幹部の人たちの仕事だよ」と淡々と語った。

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