スマートフォンが手放せないというのはどうやら世界的な兆候のようだ。ある調査で、米国の7割以上のスマホユーザーが「1日中手に届く範囲にないと落ち着かない」と認めただけでなく、「友達よりもスマホのほうが大切、親友と1週間顔を合わせなくてもよい」と回答した女性が2割近くもいたという。

この調査は、電子機器向け顧客ケアソリューションの独B2K Care SolutionsがMotorola Mobilityの出資を受けて行ったもので、米国のスマートフォン/タブレット利用者約500人を対象に、モバイル端末の利用やサービスに対する期待について聞いた。

米国の消費者は新しいデバイスに年間1,000ドルを費やしているというが、モバイル端末購入時に重視することとしては、「顧客サポートとアフターサービス」がトップに挙がった。このほか、「容易に利用できる」「OSの種類」「イノベーション(最新機能)レベル」などが上位となった。

また、74%が「一日中手に届く範囲にないと落ち着かない」と答え、米国ユーザーのスマホ中毒ぶりが明らかになった。もちろん寝る時も一緒で、「スマホを手元において寝ている」人は60%、18歳〜29歳になると、84%がスマホと一緒に寝ているようだ。また、53%が就寝中もスマホはスリープモードやサイレントモードにしていないという。

さらに驚くべきは、17%の女性が「親友と1週間会わないか、1週間スマホなしかならば、親友よりもスマホを選ぶ」と回答したという――女の友情なんてそんなものかもしれないが、これだけ中毒なのだから、スマホに問題があったら重大事だ。ちなみに、7割が「即日修理を期待している」とのことだ。

これほど大切なスマートフォン、何に使っているのだろうか?――スマホとはいえ、やっていることは至ってシンプルで、86%が「テキストメッセージ(SMS)」と回答している。16歳〜20歳の約20%は1日のうち5時間もスマホを利用しているという。これは他の年齢層の約2倍とのこと。

(末岡洋子)