政務費不正疑惑を指摘された兵庫県議員の野々村竜太郎氏が記者会見で号泣したことが中国でも注目を集めている。中国メディアの環球網は3日、ロシアメディアの報道として「野々村議員の号泣会見は動画共有サイトYouTubeで人気となっている」と伝えた。(写真は環球網の3日付報道の画面キャプチャ)

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 政務費不正疑惑を指摘された兵庫県議員の野々村竜太郎氏が記者会見で号泣したことが中国でも注目を集めている。中国メディアの環球網は3日、ロシアメディアの報道として「野々村議員の号泣会見は動画共有サイトYouTubeで人気となっている」と伝えた。

 また、香港メディアの文匯報は、「兵庫県の野々村竜太郎議員は政務費不正疑惑を指摘され、県民の不満を招いている」と伝え、釈明のため開いた記者会見で号泣し、「現場に集まった記者らを唖然とさせた」と報じた。

 さらに「野々村議員は計195回の出張によって、政務活動費から約300万円(約18万3000元)を支出したが、領収書を添付していなかった」と伝えた。

 野々村議員の号泣会見は中国のネット上でも注目を集めており、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)において、野々村議員が会見で号泣する様子がGIF動画として掲載されると、「みっともない」、「日本人は演技が上手だな」といった声が寄せられた。

 もっとも多く見られた声は、「たった300万円でガタガタ言うな」という意見で、「中国だったら1億円は私的に使えるぞ」、「たったの300万円で泣くな」といったコメントが多く寄せられていた。中国における汚職の深刻さを暗に批判する声とも受け取れる。また、「日本は政治の清廉さにおいて中国に完勝だ」と、中国における汚職の深刻さを嘆く声も見られた。(編集担当:村山健二)(写真は環球網の3日付報道の画面キャプチャ)