新人カリスマ女優ミキ・アンドゥーがアスリート出身女優として過去最高クラスのスタートを切った件。
将来のハリウッド女優ミキ・アンドゥー誕生です!

ワールドカップ見て寝てばっかりなもので、すっかりご報告が遅くなりました。まだ半分というところの2014年ですが、今年の新人女優賞が決定いたしました。その名はミキ・アンドゥー。先頃フィギュアスケート選手を引退し、女優転身を図るダイヤモンドの原石です。

ミキ・アンドゥーが女優デビューを果たしたのは、6月28日に日本テレビで放映された「奇跡の教室」なるドラマ。織田裕二さんがダンディ坂野さんの半生を演じたということで、僕の中で話題になった作品です。ミキはこの作品の中でミキという名の事務員を熱演。新人のデビューにしては異例かもしれませんが、複数回セリフをしゃべることはもちろん、何シーンも登場して軽いコメディまで演じるという厚遇ぶり。プロデューサー・監督の期待をうかがわせるドラマ初出演となったのです。

一部には「すごい棒読みだった」「本人そのもの」「ナチュラルにイラッとする」などの声もあるようですが、僕はむしろ強い手応えを感じています。何人ものアスリートがドラマに挑戦し、敗れ去っていった歴史。声優のバイトに挑み、宇宙ロケットの材料の一部のような淀みなく輝く真っ直ぐな「棒」を披露してきた過去。僕はそれを積極的に見てきた者として断言します。ミキには女優の才能がある、と。

そもそも一回目の演技が棒になることなど当たり前。みなさんもスマホで自分の声を録音して、聴いてみればいいのです。いかに自分の声がおかしくって、棒であるか。僕なども若い頃は役者を志したこともあり、学校に通う道すがら、演技の練習に明け暮れました。僕はその当時一番カッコイイと思っていた「見えるか!?貴様の火遊びとは一味違う魔を秘めた本当の炎術が…」「邪眼のチカラをなめるなよ!」「邪王炎殺黒龍波!!」という台詞を、バス亭で何度も練習したもの。始めの頃はクスクス笑われていた僕が、ようやく笑われない演技にたどり着いたのは、卒業を間近に控えた頃でした。それが演技という奥深き世界なのです。

ミキは確かに棒ではありますが、その程度はこれまでのアスリートに比べて相当にマシ。台詞の滑舌にはまったく問題なく、声の抑揚もハッキリしています。場面に応じた「困ってる」「喜んでいる」「冗談です」などの表現もバッチリできており、俗に「間」と呼ばれる演技の呼吸も自己流ながら身につけていました。

さらに、素人にありがちな最大の問題点「演技に合わせて体が動かない」という部分は、素人離れした表現力でクリア。さすがフィギュアスケートで磨いた表現力です。声は棒でも、身体は棒立ちではない。お辞儀ひとつとっても、美しい身体の角度が「立派な組織の立派な事務員」という役どころを雄弁に表現していました。

極端な話、声の演技は吹き替えでもいいわけじゃないですか。トム・クルーズさんだって金曜ロードショーに出るときは吹き替えじゃないですか。いっそ、こうしたらどうでしょう。ミキは長年の海外生活経験を活かして、アクション系ハリウッド女優を目指す。最終的には「バイオ・ハザード」シリーズでミラ・ジョヴォビッチさんと対決する役どころを狙っていきます。そして、現地では基本英語で演技し、日本では松たか子さんあたりが吹き替えで処理する。

こうすれば、吹き替え版を見ても、字幕版を見ても、どうせ英語などできない一般人には問題点は伝わりません。ミキの美しい部分だけを抽出したエスプレッソのような濃密演技が見られるのではないでしょうか。何なら実写版「アナと雪の女王」でミキが氷の上を軽やかにダンスしながら、吹き替え版で松たか子さんがレリゴーレリゴーしたら最高じゃないでしょうか。松たか子さんが氷の上で踊って、ミキがレリゴーしても別にいいですが、逆のほうがお互いのストロングポイント上手く活かせますよね。

ということで、ミキの華麗なるギャッツビーを願い、6月28日の日テレ「奇跡の教室」をチェックしていきましょう。

◆ドラマの後半では完全に姿を消すなど「つかみ役」として大活躍!

このドラマ、どうやら連続ドラマではなく単発ものである模様。ストーリーはCM明けに画面右上に表示される「お坊さんが予備校講師に!痛快!成り上がり物語」という字幕が的を射ています。まさにそのまんまのストーリーです。ここでは「痛快かどうかはドラマの内容で表現しろよ」「ラーメン屋は『豚骨ラーメン』って書くだろ」「メニューに『美味い豚骨ラーメン』って書かないじゃん」などの指摘は必要ないでしょう。

織田裕二さん演じる予備校講師・柳州二は、キャバクラで入れ上げたオンナが作った借金の連帯保証人にされ困窮。一発逆転を狙って、当たれば億単位の収入があるとされる予備校講師への転身を図ります。そこでは「朝から寿司を食うカリスマ講師」「隣に駐車されると嫌だから駐車場は3台ぶん借りるカリスマ講師」「女生徒から山のようなプレゼントをもらうカリスマ講師」などが登場。スポンサーとして支援する「家庭教師のトライ」さん的には、予備校を応援したいのか潰したいのか、そのスタンスが問われる感じの微妙さが漂います。「予備校なんか行きたくない!」と視聴者に思わせるのが狙いだとすれば、成功と言えるのではないでしょうか。

そして柳州二は生徒にウケるテクニックなどを模索しながら、予備校で一攫千金を狙います。セルフプロデュースに熱心で、授業プロデュースの場面はほとんどないあたりは清々しさえ感じさせるほど。そうしたセルフプロデュースの結果、柳州二は番宣の金ピカスーツをまとい、同僚の女性講師は色仕掛けで生徒獲得を狙うわけです。何だか、予備校って何しに行くところなんでしょう。予備校側はいつ「実態とかけ離れすぎ」という指摘を入れるのでしょう。今すぐでしょ!?

↓すみません、どうやらダンディ坂野さんの半生を描くドラマではなかったようです!

このスーツで目立って成功する作戦だ!

一応「カ・リ・ス・マ ゲッツ!」などの一発ギャグは登場するぞ!

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そしてドラマは「キャバクラで働いていた女性と予備校で再会」「ライバル校の講師を金で引き抜くのは当たり前」「借金を返せない場合は内臓をもらうぞという借金取りからの警告」「実家の金をパクろうと画策する予備校講師」「教室が満員になると臨時ボーナスが出る拝金構造」「竹中直人氏演じるカリスマ講師が坊主頭にした織田裕二を見て笑う」「途中から成り上がりじゃなく坊主が教える生きるチカラがテーマに」「授業中フルタイム人生訓に終始」「最終的にその人生訓が動画投稿サイトでウケて人気講師になる」という四次元展開でフィニッシュ。

特に最後の「人気講師になる」くだりが脚本的に描写不足のまま一気にたたみ込んでくるため、ポカーンとしてドラマは終了します。織田裕二さんの出演作品としては、「ベストガイ」とどっこいどっこいの双璧という感じです。このあたりはドラマとしては反省材料と思われますが、まぁいいでしょう。僕はドラマ本体よりも、ミキ・アンドゥーを見に来たクチなのですから。

ミキ・アンドゥー演じる事務員が登場する場面は、全部で5回。仕事はそこそこにこなしつつ、ヒマな時間には「今年の新人講師で最初にクビになるのは誰か」などの下衆な噂話にハナを咲かせるキャラクター。ところどころに強引に挟み込まれるフィギュアスケートギャグは、脚本的にもかなりこの新人女優を大切にしている感、満載です。

↓ミキ・アンドゥーの登場場面はこんな感じでした!
●8分30秒頃
・織田裕二さんが講師控室に初めて入るとき、入り口で起立して待機

●11分20秒頃
・予備校の慌ただしい休憩時間、事務員として講師をサポート
・紫のチョークを持って来いという細かくてどうでもいい要望に、誠心誠意応えるミキ
・ミキ:「すみません!」「本っ当に申し訳ございません」
・ミキ:「在庫を確認してすぐに補充してきます」「はい!」
・ミキは走って倉庫へ
・ミキはよろけながら帰ってくる
・ミキ:「東山先生!紫色のチョーク、用意できました!」
・ミキは頭上にチョークの箱を掲げる
・(新人女優らしからぬ冷静さで「手を上にあげると私の顔が隠れるな」ということに気付き、手の角度を修正するファインプレー)
・講師:「よっしゃーーーー!!」

●13分50秒頃
・カリスマ講師用とその他の人用のエレベーターをわけるという無茶苦茶なオペレーションを徹底する予備校
・ミキはエレベーターを止める仕事もこなす
・織田裕二さんはエレベーターに乗り遅れる
・ミキ:「(階段は)アチラです」
・ミキは「ヘンな人」という顔で見送る

●21分20秒頃
・新人講師の写真を見比べながら、どの新人がクビになるか予想する事務員たち
・ミキは色目優先で予想をするキャラ設定
・ミキ:「この人、カッコよくないですかぁ?」
・そこに通りかかる織田裕二さん
・ミキ:「おはようございまーす」
・何をしていたのかと問う織田裕二さん
・ミキ:「いえいえ、何でも…」
・織田裕二さんが立ち去る
・ミキ:「柳先生って、あの人に似てないですか?」
・ミキ:「ほらぁ、織田……」
・ミキ:「何だっけぇ……」
・ミキ:「織田……」
・ミキ:「信成!!」
・織田信成さんの写真を表示
・同僚:「いや、似てないから!」
・ミキ:「アハハハハハハハ」

●53分30秒頃
・またも事務員たちが「新人講師誰が生き残るかダービー」なる下衆なトークを展開
・ミキはほかの事務員の予想をウンウンなどと聞く演技
・ミキ:「西川先生も怖いですよぉ。秘密兵器を持っているとウワサです」
・ミキ:「(ほかの講師は)人としての芸術点低いかもぉ」
・ここで通路を塞ぐ事務員たちの列に織田裕二さんが突っ込んでくる
・ミキは華麗なステップでそれをかわす
・すると何故か唐突に挿入されるフィギュアスケーター安藤美姫の映像
・同僚:「今スゴイ映像入ったよね?」
・ミキ:「ん?何?気にしないで」

思ったより登場場面が多く、思ったより台詞が多い!

フィギュアギャグ3発は、いずれも強烈なインパクトを残した!

↓走ってチョークを取りに行く、という難しい場面も一発OKの新人カリスマ女優!


美姫:「世界選手権のほうが緊張しない!」
美姫:「あんまり怒られたことない…社会的に…」
美姫:「(スケートは)実力社会なので……」
美姫:「(怒られたことないから、怒られる場面は演じにくい)」

読み間違いさえなければ一回で終わらせるぞ、という現場の意識統一!

それにしっかりと応える新人カリスマ女優!

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ドラマを見逃した方にも、デビューにしてこれだけの高い要求をこなしたミキ・アンドゥーの素晴らしさ、ご理解いただけましたでしょうか。ミキはこのドラマのあとも無良崇人さんとのツーショット写真をツイッターで公開することで、「この人がひまわりの父親ね!」とリテラシーの低い人を混乱させるなど、女優としての演技力の高さを見せつけています。

幾多のアスリートが挑み、跳ね返されてきた役者という壁。ガッツ石松さん、赤井英和さん、板東英二さん、大林素子さんなど数少ない成功例も「個性派(※デカイ等)」というエクスキューズを超えるには至っていません。しかし、ミキ・アンドゥーなら「正統派大女優」として壁を突破できるのではないか、僕はそう考えています。

有り体に認めてしまえば、ミキ・アンドゥーはちょっと嫌われてるわけじゃないですか。何も悪いことしてなくても、ミキ・アンドゥーを叩く前提でスタートする人が世の中にはたくさんいるわけじゃないですか。それは、才能だと思うのです。立っているだけで嫌われるというチカラ、それは銀幕にこそふさわしい。主人公にはなれないかもしれませんが、最強の敵役にならなれるはず。最終的にアカデミー助演女優賞を目指し、ミキ・アンドゥーには成長していってもらいたいものです。テクニックさえ身につけば、表現するハートはもうすでにあるわけですから…。

↓なお、予告編にあった「ショートがダメでもフリーがあるじゃない」というフィギュアギャグは、残念ながらカットされたようです!



ショートダメなら、大体ダメだけどね!

真央ちゃんですら届かないんだから!

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