[練習試合]U-19日本代表候補は青木ゴール実らず敗れるも、主力欠く中で続々アピール

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[7.1 練習試合 U-19日本代表候補 1-2 大宮 NACK]

 10月にU-20W杯のアジア最終予選に当たるAFC U-19選手権ミャンマー2014を戦うU-19日本代表候補が1日、大宮アルディージャと練習試合(45分×2本)を行い、1-2で敗れた。

 今回はエース格のMF南野拓実をはじめ、ともに負傷で不参加の三浦弦太と内山裕貴のCBコンビやMF金子翔太、MF望月嶺臣、FW宮市剛も不在。前回のAFC U-19選手権を経験しているMF松本昌也も合宿にこそ参加しているものの、試合は欠場した。主力を欠いた中で行われる合宿となっているが、U-19日本代表の鈴木政一監督は「チーム力を上げるという意味ではいい合宿になった」。大宮戦では前回のUAE遠征に続いて招集されたMF青木亮太がバイタルエリアを突くドリブルやラストパスで存在感を発揮すれば、相手のメンバーも入れ替わった2本目は高校生MF奥川雅也のドリブル突破やFW菅嶋弘希のポストワーク、左SB宮原和也のタイミングのいいインターセプト、MF井手口陽介のゲームコントロールなどチャンスをもらった選手たちがアピール。新たな顔ぶれの奮闘が特に光った。

 1本目9分に縦パス一本で背後を取られ、大宮FW富山貴光に先制のループシュートを決められた。その後も攻撃のテンポが上がらずに押し込まれたU-19代表候補だったが、徐々に巻き返すと、19分には内田のインターセプトからFW越智大和が右足シュート。20分にはタイミングよくMF川辺駿とスイッチした青木が右足シュートを枠に飛ばす。その後も川辺と青木を中心にボールを握り、ダイレクトのパスワークなどで突破を図るU-19代表候補。なかなか効果的な縦パスが入らず、前線もボールを収められずに苦戦したが、それでも前を向いて左サイドから中央へ切れ込んでくる青木やMF関根貴大がパス交換やこぼれ球からシュートへ持ち込む。立ち上がりに不用意な失点を喫した守備陣も2点目を献上することなく1本目を終えた。 

 メンバー11人全てを入れ替えた2本目。MF高木大輔がわずか6分で右足首を痛めて青木と交代するというアクシデントに見舞われた。さらに14分には左FKからファーサイドのDF福田俊介に頭で叩き込まれて2点目を奪われてしまう。また、やや安易に蹴ってしまいボールを失うシーンの多かったU-19代表候補だったが、相手のプレッシャーが甘かったこともあり、菅嶋や青木、奥川がバイタルエリアである程度自由にプレー。MF澤井直人や菅嶋がミドルシュートへ持ち込むと、31分には奥川の左CKのこぼれ球を青木が冷静にゴールへ流し込んで1点差とした。

 その後も攻めるU-19代表候補は39分、左サイドを切れ込んだ奥川の折り返しを菅嶋が左足で叩き、40分にはカウンターから独走した澤井のスルーパスをFW北川柊斗が左足で狙う。さらに44分には青木が右足アウトサイドで出した絶妙なラストパスから北川が左足シュートを放った。だがシュートがGKの正面を突くなど追いつくことができず。鈴木監督が突破からフィニッシュの精度について「(U-19代表だけでなく)日本の課題」と分析したように、最後の部分で物足りなさを残したU-19代表は1-2で敗れた。

 川辺は「(J1チーム相手の)今回は主導権握れる展開ではない。相手がシュート20本でこっちが3本でも勝つというサッカーをしなければいけない、と言われていた。自分の目の前の相手に負けないように、仕事をさせないことを考えていた」。相手に主導権を握られても少ないチャンスをものにすることを狙って戦ったが、惜敗。試合後も満足感は全くなかった。主力の左SB内田裕斗は「もっともっと全体をレベルアップして頑張るチームにしたい。上手いチームよりも頑張るチームが上に行くと思う。上手さで上回るよりも頑張るチームにしなければいけないと思っている」。負傷者がいることもあり、メンバー入りへの競争の激化を感じさせたU-19代表候補だったが、アジアを必ず突破するためにまだまだやらなければならないことがある。そのために出た課題を全員で突き詰めていく。

[写真]1本目、左足シュートを放つ関根

(取材・文 吉田太郎)