パン派におすすめの朝食メニュー「ニンジンキリディップ」

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 あっという間に6月も最終日。目の前に迫っているサマーシーズンに向けて、ダイエット中の人もいると思うが、朝食を抜く「朝食抜きダイエット」をしている人はいないだろうか。

 「朝食を抜けば、やせそう」と考えてしまう気持ちもわかるが、朝食を抜くと、昼食を食べ過ぎてしまい、ダイエットには逆効果になるケースが多いらしい。また、食事の回数を減らすと、食事のたびに使っているエネルギーが消費されず、脂肪燃焼を阻害して、結果的にやせにくくなってしまう場合もあるという。

 とはいえ、忙しかったり、食欲がないなどの理由で朝食を食べていない人は多いようだ。厚生労働省が発表している「平成24年国民健康・栄養調査」によれば、男性で12.8%、女性で9.0%の人たちが朝食を食べておらず、もっとも朝食欠食率が高い世代は20代男女(男性29.5%、女性22.1%)だった。

 朝食を食べない理由は人によってさまざまだと思うが、大切なことは“朝食を食べないことで起こるデメリット”を知ることだろう。そこで、医学博士・管理栄養士の本多京子氏に、「朝食摂取の必要性や朝食抜きダイエット」についてお話を伺った。

――朝食を食べないと、どのような不調が起こるのでしょうか?

 朝食を摂らないと、低体温の状態が続き、体にエンジンがかかりにくく、集中力も高まりません。全身をコントロールしている自律神経が朝型にリセットされず、やる気も起こりません。

――朝食で摂ったほうが良い栄養素があれば、教えてください。

 朝食には、脳のガソリンとなる糖質、ストレスに強くなるために必要なタンパク質、そしてこれらをうまく代謝させるためのビタミンやミネラルが必要です。脳は、ブドウ糖を唯一のエネルギー源にして全身をコントロールしていて、エネルギーを大量に消費しています。夕食後の就寝中も、脳はエネルギーを消費していますから、目が覚めた時にはエネルギー不足になっています。朝食を食べることで、脳のエネルギー源であるブドウ糖を補給し、アタマが働きやすい状態になるのです。

――「朝食を抜くと太りやすくなる」という話を聞いたことがあるのですが、それは本当なのでしょうか?

 低カロリーで質のよい朝食を食べたほうが、やせやすい体をつくります。それは、朝食を摂ることで体温が上がり、燃焼しやすい体のリズムをつくるからです。習慣的に朝食を食べないと、むしろ太りやすい体をつくってしまうと考えられています。朝食を摂ることは、メタボリックシンドロームの予防のひとつにもなります。

――最後の質問になりますが、おすすめの朝食メニューがあれば、教えてください。

 朝食の主食に、パンを食べる方が増加傾向にあるようですが、パンと飲み物で済ますのではなく、栄養バランスも考えた一品を知っておくと重宝します。そこでおすすめなのが、クリームチーズ+野菜です。

 野菜は、カロテンが多く、保存性が高いニンジンがおすすめ。ニンジンをスライサーなどで千切りにし、クリームチーズと和えて塩コショウなどで味付けをします。ニンジンのカロテンは、クリームチーズに含まれる脂質と一緒に摂ると吸収率が高まります。

 また、クリームチーズはタンパク質やカルシウムも含んでいます。ニンジンをクリームチーズと和えることで、ニンジンの栄養素を効率よく摂取できるようになります。ディップの味付けはお好みで和風にしたり、エスニック風にすれば、バリエーションも広がります。メニューにフルーツと飲み物などをプラスすると、栄養バランス満点の朝食になります。

――野菜を混ぜて作ったクリームチーズディップは、朝食に必要な栄養素を摂れるのですね。教えていただき、ありがとうございました。

【回答者プロフィール】
本多京子(ほんだ きょうこ)
医学博士・管理栄養士。日本体育大学女子短期大学講師として小児栄養を担当。テレビや雑誌では、健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数提供。