「フラット35」が

再び100%融資可能に。

繰り上げ返済も10万円から

2014年2月24日融資実行分から「フラット35」の融資率上限が10割に引き上げられました。住宅価額の100%まで融資が受けられるということです。

フラット35では、以前、2012年に融資率10割から9割へ引き下げていました。それを再び10割に引き上げたのです。

頭金なしでの住宅購入は、将来の家計破綻に陥る可能性を考えても要注意だといえます。一応今回は、9割超の融資利用者は9割以下の利用者よりも金利が0・4〜0・5%程度高くなりますが、この金利差が抑止力になるかどうかは疑問です。「頭金は少ないけど、買えるなら買っちゃえ」という人が増えなければよいのですが。

住宅取得時の頭金は、借入金額を減らすだけでなく、きちんと貯蓄できる家計にするためにも重要です。最低でも物件価格の2〜3割を準備すべきなのは変わりません。

ただし、厳密にはローンの返せる金額から考えるべきなので、現在の家計から返せる金額と、希望する物件価格との差額を準備するのが理想です。

たとえば、60歳までに返せる金額が2000万円、希望の物件価格(諸費用込み)が3000万円だった場合、差額の1000万円を頭金として準備できないと、安全な資金計画にはなりません。

なお、フラット35に関するそのほかの変更点としては、7月ごろからインターネットサービス「住・MyNote」の利用者は、繰り上げ返済が10万円以上から可能になります。100万円貯まるまで待つ必要がなくなるのは朗報だといえるでしょう。(菱田雅生)

この記事は「WEBネットマネー2014年7月号」に掲載されたものです。