28日放送、フジテレビ「2014 FIFA ワールドカップ ブラジル ウィークリー」では、W杯ブラジル大会グループリーグ全試合を振り返りながらも「日本の理想的戦術とは・・・」と題し、1分2敗に終わった日本代表の戦い方について田中マルクス闘莉王、サッカー解説者・清水秀彦氏が持論を展開した。

「自分達の攻勢の時はいいですよね。でもサッカーは相手がありますから。攻められた時はしっかり守らないといけないわけですよ」と切り出した清水氏は「守り方をどうするか。前から行くなら、第一戦もそうだけど最初やっとけばよかった。そこから色んなバリエーションをチームの中で持ってなければいけなかったんだけど、それが出せないから一本調子になっちゃった。そこら辺が一番大きな問題」と指摘した。

すると闘莉王も「正直、失点を減らしていかないと。コンフェデ杯でさえもいい勉強になったと思ったんですけど、それを活かせなかった。失点喰らったらなかなか2点獲れるという、日本にそんな力はないと思うんです」と同調。選手達が“自分達のサッカーができなかった”と振り返った点についても「そんなに出せるもんでもないし、ブラジルや素晴らしい国でさえ自分達の力を出せるような状況を作ろうとしてるんですけど、それも出してないし。出来るだけ失点減らして少ないチャンスで1点獲るっていう仕方をしないと通用しない」と言い切った。

また、日本代表の次期監督候補として攻撃的サッカーを身上とするハビエル・アギーレの名前が挙げられると、「例えばこの監督になったと。日本の選手達を見て攻撃的だっていうサッカーをしてくれるかどうか。それさえも分からない。表裏一体ですから、それよりもバランスの良いチームを作る。そういうことをもっと真剣に考えたほうがいいと思う」という清水氏に続き、闘莉王も「6失点したら6点獲らないといけない。そうなってくるとやっぱ厳しいですし、失点減らしてやっていくしか道はない」と前置きするや、「僕は日本人の心と文化を知る人でないと時間がかかる」とも付け加えた。