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6月13日に開幕した「2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会」は6月27日、グループリーグ(GL)の全日程を終えた。世界の16強による決勝トーナメントが29日から開始されるが、その中に前大会覇者・スペインの名はない。

「ティキタカ」と呼ばれるショートパスをつなぐ美しいサッカーで、前大会の栄冠を手にした「無敵艦隊」の落日、そして早すぎる終戦。その現実に、世界中の多くのサッカーファンが驚いたことだろう。ただ、長いワールドカップの歴史においては、それが初めてではない。過去の歴史をひもといてみよう(日付はすべて日本時間)。

1950年ブラジル大会: 該当国 イタリア

1966年イングランド大会: 該当国 ブラジル

2002年日本・韓国大会: 該当国 フランス

2010年南アフリカ共和国大会: 該当国 イタリア

2014年ブラジル大会: 該当国 スペイン

今大会で20回目を数えるワールドカップの歴史において、「前回優勝国がGLで姿を消す」という事例は5回あった。そのうち、イタリアが2度の悲劇に見舞われている。

特筆すべき点は、2002年からの直近4大会のうち、3大会で優勝国のGL敗退が起きているということだろう。

2002年のフランスは、当時の中心選手であったジネディーヌ・ジダン選手が、ケガのためにGL3試合で1試合のみの出場にとどまったこともあり、2敗1分で涙を飲んだ。

2010年のイタリアは、「カテナチオ」(閂:かんぬき)とまで呼ばれた堅守が完全に崩壊。パラグアイ、ニュージーランドと引き分けて迎えたGL第3戦で、スロバキア相手に3失点。GL突破は比較的容易と見られたグループにおいて、1敗2分という結果で敗退した。

そして今大会のスペイン。初戦のオランダ戦は前大会決勝戦の再現となったが、ふたを開けてみれば1-5でスペインが大敗。続くチリ戦も0-2と完敗で、早々にGL敗退が決定した。最後のオーストラリア戦は3-0と意地を見せたが、笑顔なき勝利となった。

今大会、4か国中3か国がワールドカップ優勝国という「死のグループD」で1位通過を果たしたコスタリカに象徴されるように、サッカーはこれまで以上に群雄割拠の厳しい時代へと突入したといっていいのかもしれない。

果たして今大会はどこの国が栄光をつかみとることができるのだろうか。29日からの決勝トーナメント再開を楽しみに待つとしよう。

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