5月に機械メーカーのアマダ(6113)が「今後2年間は利益の半分を配当に、半分を自社株買いに充てる」と発表。これを受けてアマダ株は大幅に上昇。このポイントとなった自社株買いとはいったい何? その効果とは? 自社株買いの効果を説明し、自社株買いを発表した企業も教えます。

直近の過去15年間で見ても最大レベル、
当面は日本株買いの大きな理由になる!

 自社株買いとは、利益余剰金などを使い、会社が自社株を買うこと。これによって発行済株式の総数が減り、1株当たりの資産価値が向上する。さらに、自社株買いにより自己資本が減るため利益を自己資本で割って算出するROEも向上するなど株主還元策として評価されている。

 さらに、「自社株買いは、重要な財務戦略の一つ」と楽天証券経済研究所の窪田真之さんは語る。

「余剰資金の使い道を考えたとき、設備投資のニーズがなく、借り入れ金利が2%、大口定期預金の利回りが0.2%の今、配当利回り3%の自社株を買うことが、会社にとっても最も利益率の高い投資になります。米国ではこういった目的を明言して自社株買いを行なう会社もあるほどです」(窪田さん)

 このように、株主にとってのメリットだけでなく、会社にとってもメリットとなるのが自社株買いなのだ。

「利益を投資家に還元するという米国では当たり前の行動を経営者がとることは日本株にもプラス。8月頃までは日本株買いの理由として機能するのではと見ています」(マーケット・アナリストの岡村友哉さん)

 こうした局面で上がる株を見つける手段の一つとして、直近15年で最大レベルになっている、大胆な自社株買いを行なう会社に注目してみるのも手だ。

 次表でこの4〜5月に100億円以上の自社株買いを発表した15銘柄を掲載したので参考にしてみてほしい。

100億円以上の自社株買いを発表した15の企業
順位 社名(コード) 株価
(単元株数)
自社株買いの上限金額 ROE 発表日
1位 NTTドコモ(9437)
1729円
(100株)
5000億円 8.5% 4月25日
2位 NTT(9432)
6214円
(100株)
2500億円 6.9% 5月13日
3位 野村HD(8604)
683円
(100株)
700億円 4月30日
4位 三菱商事(8058)
2023円
(100株)
600億円 8.4% 5月8日
5位 キヤノン(7751)
3372円
(100株)
500億円 8.5% 5月8日
5位 アサヒグループHD(2502) 3109円
(100株)
500億円 8.1% 6月4日
5位 ヤマダ電機(9831) 379円
(100株)
500億円 4.7% 5月27日
8位 東京ガス(9531)
572円
(1000株)
400億円 9.3% 4月28日
9位 アステラス製薬(4503)
1339円
(100株)
300億円 12.1% 5月12日
9位 HOYA(7741)
3323円
(100株)
300億円 5月7日
11位 東レ(3402)
656円
(1000株)
200億円 8.2% 5月22日
12位 大東建託(1878)
11310円
(100株)
166億円 26.6% 4月30日
13位 東日本旅客鉄道(9020)
7880円
(100株)
150億円 9.3% 4月30日
14位 SMC(6273)
27935円
(100株)
100億円 10.5% 5月15日
14位 T&Dホールディングス(8795)
1344円
(100株)
100億円 7.5% 5月15日
※4月24日以降6月5日までに自社株買いを発表した主な会社から掲載。株価は6月5日終値時点

 ダイヤモンド・ザイ8月号では、ここで紹介した15銘柄を含めた大特集、「誰もが気になる500銘柄の激辛診断」を掲載している。業績予想、チャート、割安度などから「売り」「買い」をズバッと判定し、今後3カ月間の予測高値&安値のほかビギナーでもわかりやすい売買アドバイスコメントもついている。自社株買いを発表した15銘柄のほか、アナタの気になる銘柄の評価をぜひ読んでみて欲しい。上場全3541銘柄の最新理論株価も掲載しており、こちらも売買に役立つはずだ。また、プロ20人による年内の日本株予測も掲載、日経平均の高値予測の平均値は1万6450円となっている。このシナリオにも要注目。

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