ザック退任会見要旨、「日本全体にこの素晴らしい4年間をありがとうと伝えたい」

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 ブラジル・ワールドカップに出場した日本代表は24日、コロンビア代表に1−4で敗れ、グループリーグ1分2敗の最下位で敗退が決まった。

 コロンビア戦から一夜明け、ブラジルのイトゥにあるベースキャンプで会見を行った日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は、同試合をもって指揮官を退任と発表した。

 以下、ザッケローニ監督退任会見の要旨。

「私自身も当然、結果に関しては残念で満足はしていません。グループリーグを突破するという強い意気込みでこの大会に臨んでいました。残念な気持ちが強いというのはやはり、もっと前に行こうと、行ってやろうと思っていたから。結果がついてこなかった。悔しい気持ちが強いと言えると思います」

「このザックジャパン、4年前に始動して、当然、現状を見ながら先、将来に目を向けてチーム作りを進めてきました。その日本のサッカー文化や、日本人の選手の特徴を吟味した上で、技術力は世界に通用する、ただフィジカルは足りないところがあるという分析の上で、スピードに乗って、つまりインテンシティの強いサッカーをしようとチーム作りを進めてきました。やはり方向性は間違っていなかったと感じているし、今後も日本サッカー界は、4年間やってきた道を継続して進んでいくべきと、個人的には思っています」

「あとはやはり、さらに、格上の相手にも勇気を持って仕掛ける姿勢を、植え付けてきたと思っていて、そこで格上のチームとやるときにも日本らしいサッカーを前面に出しながら勇気を持って臨むという姿勢を、4年間植えつけてきました。それに関しては、選手に感謝したいし、私の信念を感じてくれて、実行に移してくれました。少しずつですが、彼らはそういった面でも成長を見せてくれたと思います」

「当然、ウチだけではなく、世界の代表チームと同様、常にいい成績が出ていたわけではないですが、4年間を通して見てみると、ほとんどいい結果が出ていた、いい戦いができていたのではないかと思います。4年間の総括はそういったところです」

「ワールドカップに臨むにあたって、出来る限り先に進みたいという強い思いはありました。そういった意味で、自分たちの中で自信もあったし、やってやるぞという気持ちもありました。ただ、短期間の大会で3戦、10日間。凝縮した戦いの中、スタートで躓いたところで、思うような戦いが出来なかったと感じています」

「これまでもそうしてきたように、今回のメンバーは私が選び、戦い方も戦術も私が決めた上で、結果ということなので、この責任は全て私にあると思っています。責任をきちっと取りたいと感じています」

「ランチの時間に全員が集まったので、選手たち、スタッフ、協会の方々に感謝の意を述べて、4年間の仕事ぶりに『ありがとう』と伝えました。彼らにも、選手スタッフにも同じようなことを言って、もう一度メンバーが選べるとしても、スタッフが選べるとしても、同じメンバーを選ぶという話をしたし、そのチョイスに関しては今でも自信を持っています。この10日間、いろんな理由があって、いい状況に運ばなかった。好転しなかったが、もう一度やらせてもらえたとしても、同じチョイスをしたと彼らには伝えました」

「彼らには、このメンバー、スタッフの監督であって、非常に嬉しかった、誇りに思っていると伝えたし、日本代表という素晴らしいチームの監督というポジションにいることができて、誇りに思っていると伝えました。この4年間、全身全霊をかけて、成長させるために、自身はやってきたつもりです。当然、課題や足りないところはあって、やはりいい攻撃であったり、ワールドカップではいい結果が出なかった。足りないところは、当然、あると思っていて、昨日も内容を見たら、支配率やシュート、攻撃の回数、CK、FKの回数、成功率、相手をすべて上回っているのに1−4で負けている。何か足りないところがあるのかなと思っています。全ての面で上回っているのに1−4で負けてしまう、何かがこのチームには足りないと言えると思っていて、これを踏まえて今朝、協会の方々と話をしました。ランチには選手と話しました」

「私はこの日本代表を去らないといけないときが来たのかなと。新しい監督が新しい文化を持ってきて、組み合わせてくれる。そういうことが必要な時がきたのかなと。そういう意味では協会の方々をはじめ、スタッフ、メディカル、トレーナー、広報、シェフ、総務、スポンサーの方々もそうですし、サポーターにもありがとうと言いたいし、日本全体にこの素晴らしい4年間をありがとうと伝えたいと思います」

「この4年間、何不自由なく仕事に集中させていただいた。濃密な時間を過ごすことが出来て、非常に充実感と、感動にあふれる4年間だったと感じています」

「4年前、ほとんど日本のことを知らなかったが、温かく受け入れてくれて、近くの日本人に感謝したいし、強く自身の心の中に残ると思っています」