コロンビアサポ大挙も「僕らには支えがある」と長谷部

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 レシフェでのコートジボワール戦、ナタルでのギリシャ戦と、日本戦が行われたスタジアムは、いずれも青く染まっていた。日本から駆けつけた約7000人ものサポ―ターや日系サポーターはもちろん、ブラジルの人々も日本には非常に好意的。日の丸のはちまきを巻いて応援する人も多く、スタンドからはニッポンコールや、選手個々のチャントも響いていた。

 けれども、ほぼホームと言っていい状態だった過去2戦とは変わり、第3戦はコロンビアから大勢のサポーターが大挙する見込みだ。初めてアウェー感に包まれた試合が予想される状況。けれども、キャプテンのMF長谷部誠は微動だにしなかった。

「次はコロンビアのサポーターが多いということだが、僕らにも、ここに来てくれるサポ―ターが多くいるし、ブラジルのサポーターもいる。日本で応援してくれている多くの人もいる。僕らには支えがある」。決戦を前に、キャプテンは温かく力強い日本サポーターの声を思い浮かべるように言った。

 ザックジャパンが4年間で積み上げてきた“日本のサッカー”で勝利を重ね、日本サッカーの未来をつかみたいという大志を抱いてブラジル入りした。

 ところが、初戦のコートジボワール戦では「自分たちのサッカ-」をかけらほども見せることはできなかった。内容の悪さに加え、1-2の逆転負けという結果に選手たちのメンタルは沈み、ショックを振り払えないままに迎えたギリシャ戦では、ある程度の手応えを感じつつも、10人になった相手を崩すことができず、スコアレスドローに終わった。

 4年間の最後となるかもしれない、いや、そうはしたくないコロンビア戦。今度こそスピード感あふれる、力強いサッカーを見せたいとの思いは強い。

「見てくれる人に良いサッカーだと感じてもらえるサッカーをしたい」。見てくれる人はスタジアムだけではなく、遠く離れた日本にもいる。長谷部がすべての祈りを力に、ピッチを駆け抜ける。

(取材・文 矢内由美子)