東京都議会で塩村文夏都議(みんなの党Tokyo)に対しセクハラと受け取られるヤジが飛んだ問題で、6月23日、都議会自民党の鈴木章浩都議が「早く結婚した方がいいんじゃないか」と発言していたことを認め、謝罪しました。鈴木都議は当初、報道各社の取材に「(発言したのは)私じゃない」とコメントしていたのですが、なぜ、秒速でバレる嘘をついてしまったのでしょうか。お粗末すぎます。

 おそらく、鈴木都議は「あのヤジ」がここまで問題視されるなどと、まったく想像もしていなかったのでしょう。

 ネット上で「けしからん」と火が付き、マスコミも一気呵成にセクハラヤジを非難、さらに海外メディアも「見よ、これが日本の女性蔑視だ」と報道。加えて、自民党、それも中央本部からの批判も、"犯人"を追い込んだ形です。

 石破茂幹事長は「速やかに『私です』と言って、お詫びをすることが必要だ。仮に我が党なら、党としてお詫びをしなきゃいけない」と発言。野田聖子総務会長も「安倍首相の進めている成長戦略を否定しかねない発言だ」と与党としての政策に絡めて、批判しています。無慈悲ですね。怖いですね。

 さて、見事に梯子を外された鈴木都議は23日現在、自民党会派から離脱する意志を明らかにしていますが、議員辞職については否定しております。ただ、謝罪前、「(ヤジは)議員辞職に値する」と自ら発言しているとの報道もあり、動向が注目されます。

 ただ、鈴木さんの首一つで問題が収束するかどうかは不透明です。

 鈴木都議が認めたのは「早く結婚した方が......」という発言のみ。塩村都議は「産めないのか」とのヤジが聞こえたとも証言しており、それが事実であれば、そちらの"犯人"の責任はどうなるのでしょうか。

 また、そうした発言主だけでなく、議会ではヤジを笑う男性の声も上がっています。ほかの自民党都議は「わからない」「発言はなかった」とコメントしていますが、それでは彼らはなぜ声をあげて笑ったのでしょうか。

 発言はあったという人。なかったという人。それぞれいるということは、誰かが嘘をついているのです。真相はわかりませんが、政治家が堂々と嘘をつくのはいかがなものでしょう。バレなければいいというわけではないですが、見え透いた嘘をつかれては清き一票を投じた有権者の立場がありません。

 さて、今回紹介する本はタイトルもズバリそのまま『嘘の見抜き方』。著者は元特捜検事の若狭勝氏です。"嘘を見抜くプロ"が、嘘を切り崩すテクニックや嘘と向き合うときの注意点を披露しています。
 
 ご存じの通り、著者の若狭氏は昨年の参院選で自民党から出馬し、惜しくも落選してしまいました。ワイドショーなどのコメンテーターとしても活躍し、それなりに知名度もあった上での落選。ご本人の悔しさ、心中察するに余りあります。ここは、名誉挽回のため若狭氏が陣頭指揮を執り、自民党内で再発防止調査委員会などを作り、嘘をついている議員をバシバシ切り崩してみてはいかがでしょうか。