クリミア併合などでロシア株が急落。インド株の騰勢も一服地政学的リスクが嫌気されてロシア株が急落。経済成長の減速が明らかな中国株も伸び悩むなど、4月の新興国株相場はややさえない展開となった。今後の新興国市場はどう動くのか?

4月の新興国株は、クリミア併合などをめぐってロシア株が大きく下げたほか、景気減速ムードが続く中国本土・香港株でもさえない相場展開となった。過去最高値を更新し続けていたインド株相場にも一服の兆しが見られる。

ロシアのRTS指数は4月の1カ月間で5・8%安。クリミア併合やウクライナ東部での親ロシア派武装勢力の政府庁舎占拠などが嫌気され、昨年10月以来の下降トレンドに弾みがつく格好となった。

中国本土・香港株は、中国当局が香港と上海間のクロスボーダー株式投資を容認すると発表したことなどから、一時は上昇する局面も見られた。

しかし、4月16日に発表された中国の1〜3月期のGDP(国内総生産)伸び率が7・4%と1年半ぶりの低水準となったにもかかわらず、中国政府が何らかの景気刺激策を打ち出す姿勢を示さなかったことなどから、4月後半には相場がジリジリと下落した。

結局、4月の1カ月間で上海総合指数は0・3%安、香港ハンセン指数は0・1%安とさえない状況が続いた。

インドでは、4月から5月半ばにかけて実施された総選挙で最大野党・インド人民党が新政権を樹立する期待が高まり、主要インデックスであるSENSEX指数が3月から過去最高値を更新し続けていたが、4月23日の2万2876ポイントで天井を打ったかのように見える。選挙結果を受けて、今後の相場がどのように動くのかに注目だ。

韓国株は、現代自動車など大型株の第1四半期業績が予想を下回ったことを受けて、4月後半から下落局面に。沈没船事故も株価に少なからず悪影響を及ぼしているようだ。

この記事は「WEBネットマネー2014年7月号」に掲載されたものです。