ハメス・ロドリゲスを警戒する今野

写真拡大

 コートジボワール戦では控えに回ったものの、ギリシャ戦でW杯初先発を果たしたDF今野泰幸(G大阪)。試合直後は「絶対に負けられない試合だったし、僕にとっては初めてのW杯に近かったから緊張した」と話していたが、それから数日が経ち、感情に多少の変化があったようだ。

「(本田)圭佑ともビルドアップのところからしっかりやっていけば崩せるという話をしていたし、チャンスをつくれたと思う。点を取れるという感じはあった」と、あらためて悔しさをにじませた。

 ただ、メンタル的には回復を見せている。シュラスコ決起集会でふさぎ込みがちになっていた気持ちがリフレッシュ。「やっぱり、知らないところで缶詰状態ですし、プレッシャーを感じていた。結果が出ずに、少しずつダメージがきているところで、良いタイミングの食事会だった」と笑顔を見せた。

 コロンビア戦に向けては、「チーム全体で躍動感のあるサッカーをしたい」と話した。

 センターバックの今野には、後ろから見ていて惚れ惚れするような攻撃陣が日本にはいるのだという思いがある。それは昨年6月にW杯出場を決めた際にも口にしたこと。本田からは「身内への憧れ禁止令」を出されたが、それは今野の誇りでもあるのだ。

「まずはしっかり相手の分析を頭に入れながらいくことも大事だけど、それ以上に、自分たちの躍動感のあるサッカー、選手が生き生きするサッカーというのをやりたい。それはチームみんなで思っていること」と力を込める。

 躍動感のあるサッカーのためには、運動量が必要だと言う。「僕らは走れる。攻守の切り替えを早くして、組織的にみんなで走り勝つ。そのうえで中盤や前の選手の高い技術を生かす。そういうサッカーをしたい」。それこそが“日本らしいサッカー”だ。

 コロンビア戦に向けてはミーティングを行い、要注意選手の情報をしっかり頭に入れた。コロンビアはすでに決勝トーナメント進出を決めているうえに、2試合とも先発メンバーを変えていないため、「相手も全員出てくるかどうかが分からず、難しい面がある」と今野は言う。

 とはいえ、警戒すべき選手としては「トップ下の10番(ハメス・ロドリゲス)と、途中から出てくる20番(フアン・フェルナンド・キンテーロ)」と、2選手を挙げた。「2人が攻撃のスイッチを入れている選手。あそこから起点になって攻撃が始まる。あそこをどう抑えるかが大事だと思う」

 日本はコロンビア戦で2点差以上をつけて勝利することを目安として戦いに挑む。今野の役割は後ろをしっかり守りつつ、ビルドアップにも参加すること。そして、攻撃陣とともに躍動感あふれるサッカーをすること。大一番が目の前に迫っている。

(取材・文 矢内由美子)