完封が至上命題…麻也「1点でも取られれば苦しくなる」

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 1点も許すわけにはいかない。決勝トーナメント進出のためには勝利が絶対条件のコロンビア戦。コートジボワールがギリシャと引き分けに終わった場合、コートジボワールとの2位争いには得失点差も絡んでくる。チームとして2点差以上の勝利を目指す中、DF吉田麻也(サウサンプトン)は無失点で終えることを至上命題に掲げた。

「(コロンビアは)前線にいい選手がそろっている。リスクマネジメントが大事になるし、1点でも取られれば非常に苦しい状況に陥るのは分かっている。アグレッシブにいきながらも、後ろは冷静さを保たないといけない」

 チーム全体でバランスを取りながらも、過去2戦以上にリスクを冒し、攻撃的に出る必要がある。だからこそ、守備陣にはリスクマネジメントが求められる。「気を付けたいのは相手のカウンター」と警戒するように、スピードのある攻撃陣を擁するコロンビアの速攻は鋭い。

 すでに決勝トーナメント進出を決めているコロンビアがどんなメンバー構成で来るかは読みづらい。過去2戦、同じ先発メンバーで戦っているだけに、主力を温存する可能性もあるが、ベンチにも能力の高い選手がそろっている。

「スカウティングは難しくなる」と認める吉田は「守備陣としては、相手のいろんな選択肢に備えないといけない」と警戒しながらも、「監督が繰り返し言っているように、自分たちのサッカーにフォーカスしたほうがいいと個人的にも思っている」と、相手を警戒し過ぎるべきではないと強調した。

 コートジボワール戦の反省もある。「特に1戦目は相手を意識し過ぎた部分が大きかった。それよりも自分たちという考えが強い」。前日21日の取材対応でアルベルト・ザッケローニ監督も「相手の情報を出し過ぎて、情報を詰め込み過ぎると相手をリスペクトし過ぎてしまう」と話していたが、初戦前のミーティングでFWディディエ・ドログバやFWジェルビーニョらのスーパープレーをまとめた映像を見たことで、警戒心が過度に強くなり過ぎた。

 相手を過剰に意識せず、自分たちのサッカーに集中する。まずはそこが勝利への第一歩となる。「サッカーの質は1戦目より2戦目のほうがよかったと思うし、硬さは間違いなく取れている。個人的な意見としては、3戦目はさらにいいプレーができると思う」。チーム自体の調子は上向いていると感じる吉田は「明後日の試合を最後にしたくないし、このチームでもっと戦いたいと思っている。そのためにも勝つしかないと思っている」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)