チームの団結を再確認した長谷部「出番のない選手に支えられている」

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 日本代表は22日(現地時間23日)、ベースキャンプ地のイトゥで2日ぶりに練習を行った。急きょオフになった前日21日夜には選手、スタッフ全員で宿舎を出て、イトゥ市内のレストランでブラジル名物のシュラスコなどを堪能。24日のコロンビア戦に向けて心身ともにリフレッシュした。

 キャプテンのMF長谷部誠は前日の休養日について「個人的には頭も体もフレッシュにするために、リラックスして1日を過ごした。できるだけサッカーのことを考え過ぎないように、本を読んだり、お風呂に入ったりしていた」と明かす。

 久々の外食ということもあり、GK西川周作は「ずっと宿舎の中で過ごす時間が長かったので、いつもと違った雰囲気でできたのはよかった。昨日は新鮮な感じでリラックスして過ごせた」と笑みを見せた。2日ぶりに再開したこの日の練習でも選手からは盛んに掛け声がかかるなど、その効果は確かにあったようだ。

 2試合を終えて1分1敗の勝ち点1。決勝トーナメント進出のためには、コロンビアに勝ったうえで、コートジボワールがギリシャに引き分け以下に終わる必要がある。得失点差も絡み、状況は極めて厳しい。だからこそ、長谷部は強調する。

「一番大事なのは、どんな状況でもお互いを信じ合うこと。選手同士だけでなく、監督、スタッフ全員が信頼し合ってやっていこうと話している」。チームの結束は揺らいでいないとも感じている。同時に、それはなかなか出場機会に恵まれない控え組の選手たちのおかげだと感謝もしている。

「この2試合、満足いく形で試合ができていない。でも、チームがまとまって、同じ方向を向いているのは、出番のない選手や出番の少ない選手たちの振る舞いや高い意識に支えられていることが一番大きい」

 2試合を終えて出場機会があったのは23人中、15人。GK2人、フィールド選手6人にはいまだ出番がない。W杯予選などでは途中出場の切り札的存在だったFW清武弘嗣も、その一人だ。

「試合に出たくない選手はいないし、常に出たいとみんな思っている。みんな練習を必死にやっているし、チームのためにできることをやろうと思っている。個人の感情はそこまで出していないし、そういう選手がいたら、ここにはいないと思う」

 試合に出る、出ないは関係ない。コートジボワール戦3日前に行った選手ミーティングの場でも「このチームでやれるのは、このW杯が最後だから」と、全員が心を一つにして戦うことを誓い合った。

 清武は「いろんな思いはそれぞれあったかもしれないけど、それは昨日でチャラにして、今日からは何も考えず、今までやってきたことを出して次の試合に勝つだけ」と力を込めた。選手23人にトレーニングパートナー2人を加えた25人全員が団結し、勝利を目指す。崖っ縁の今だからこそ、その一体感が求められている。

(取材・文 西山紘平)