投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の6月16日〜6月20日の動きを振り返りつつ、6月23日〜6月27日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇。週末には一時1月24日以来、約5ヶ月ぶりに15400円を回復する局面をみせた。週初は15000円を挟んでのこう着となるなか、個人主体による中小型株の一角に資金が集中するなか、ロボットやバイオ関連のテーマ銘柄への物色が活発だった。17日にはミクシィ<2121>が全市場で売買代金トップとなったほか、翌18日にはサイバーダイン<7779>が売買代金トップになるなど、ヘッジファンドなど機関投資家の資金を交えての中小型株物色が本格化する様相に。

 しかし、19日には様相が一変した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果および声明文で経済活動の持ち直しや低金利維持の考えが示され、これがアク抜けとなったのか、海外勢による主力株物色が強まった。これにより日経平均は直近の戻り高値をあっさりクリアすると、その後も上げ幅を広げる格好から1月以来の水準を回復した。

 今週は閣議決定する新たな成長戦略への期待感から堅調な相場展開が意識されそうだ。既に素案は伝えられているため、過度な期待感は持たない方が良さそうだが、警戒感があることでヘッジ売り等も出やすく、これが需給に厚みをもたせている。13日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残高が5週連続で増加している状況である。また、株主総会が本格化するため、企業戦略などへの期待感から、売り込みづらい地合いでもある。

 物色の流れは政策期待を背景に出遅れている海外勢による見直しから、主力株にシフトしやすいだろう。もっとも、個人主体の好循環が続いているなか、ミクシィ<2121>やサイバーダイン<7779>などへの物色があっさり終わるとも考えづらい。また、好循環によって低位材料系の銘柄などへも物色の矛先が向かっており、主力株、中小型株、材料系低位株などで出遅れ感の目立つ銘柄へは水準訂正の買いが意識されよう。

 そのほか、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への思惑がJPX日経400への関心を高めている。日本取引所グループは、「JPX日経インデックス400」に連動する先物の取引を、11月25日から傘下の大阪取引所で始める。8月には構成銘柄の入れ替えが控えている。成長戦略の発表でいったんは材料出尽くしとなったとしても、中長期的に高ROE銘柄へ関心が集まりそうだ。