苦境に立ち向かう森重「人任せにせず…」

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 あらためてW杯の難しさを実感している。ギリシャ戦(0-0)をベンチから見守ったDF森重真人(F東京)は「自分が出たらというのはイメージしながら前半は見ていた。相手に退場者が出た時点で難しくなった。相手はやることがハッキリした」と振り返り、「最後の一工夫、ゴール前に迫る迫力やアイデアがもうちょっとあってもいいのかなと、見ていて思った」と、率直な感想を語った。

 14日のコートジボワール戦(1-2)はフル出場した森重だが、続くギリシャ戦は出番がなかった。チームとしても結果が出ず、ここまで1分1敗の勝ち点1。自力でのグループリーグ突破の可能性は消滅した。絶体絶命の状況に追い込まれた今、自分に何ができるのか。ギリシャ戦から一夜明け、森重はそのことだけを考えている。

「こういう難しい中で、どうやってチームをよくしていくか。原因は、振り返ればどんどん出てくると思うけど、それより解決策をみんなで考えて、みんなで実践して、みんなで取り組んでいくことが一番大事かなと思う」

 苦境だからこそ、先発も控えも関係なく、チームが一丸となること。全員でコミュニケーションを取り、意思を統一していくことの重要性を強調した。

「自分が代表に入ってからの1年間で、ここまで苦しんでいるのは初めて。だからこそ、やりがいもあると思っている。だれかがやってくれるだろうではなく、どうやったらチームがうまくいくか。自分でしっかり考えて、人任せにせず、全員で解決策を見つけていきたい」

 厳しい状況であることは分かっている。だからこそ、一人ひとりが自覚と誇りを持ち、この難局を乗り切る。

(取材・文 西山紘平)