4年越しのW杯初先発、今野「僕にとって初めてのW杯」

写真拡大

[6.19 ブラジルW杯C組 日本0-0ギリシャ ナタル]

 “W杯デビュー”の気持ちだった。今大会初出場初先発となったDF今野泰幸(G大阪)は「もちろん緊張はあった。絶対に負けられない試合だったし、僕にとっては初めてのW杯に近かったから」と話す。

 2010年の南アフリカW杯は大会直前に負ったケガの影響もあり、途中出場1試合にとどまった。グループリーグ最終戦のデンマーク戦に後半43分から途中出場したが、プレー時間はわずか。今大会も14日のコートジボワール戦はDF森重真人に先発の座を譲り、この日がW杯初先発だった。

「引き分けは考えていなかった。もちろん負けることも。勝つことだけを考えて、ガムシャラに、アグレッシブに前からプレスを掛けて行って、勝ち点3を取ろうと」。前半は後ろから見ていても、いつか点が入るであろう予感があった。「相手の右サイドの選手を守備に追い込めていたし、左から崩して、いつか点が取れるんじゃないかと思っていた」。しかし、前半38分にギリシャが退場者を出し、“風向き”が変わった。

「相手が一人退場して、より堅くなったのは事実。相手はまず中央を締めて、人数をかけて守ってきた。間違いなく堅くなった」。10人の相手を守備陣は完封に抑えた。しかし、1点が取り切れなかった。

 2大会連続の決勝トーナメント進出は極めて難しくなった。24日のグループリーグ最終戦でコロンビアに勝つのは最低条件。そのうえでコートジボワールがギリシャを相手に引き分け以下に終わる必要があり、さらに得失点差も絡んでくる。

「僕らは自力がない。とにかく次の試合に勝つしかない。今日と一緒。勝つことだけを考えて、いい準備をしたい」。4年越しのW杯初先発。わずかな可能性を信じ、最後まで戦い抜く。

(取材・文 西山紘平)