カリスマブロガーにして現役会社員である"はぁちゅう"こと伊藤春香さん。大学在学中に企業スポンサーを募って無料で世界一周旅行をしたり、お肉好きの男女を集めるソーシャルマッチングサービス「肉会」を運営するなど、これまで数多くのプロジェクトを実現してきました。

 そんな彼女が一部ネット民に注目され始めたのは、18歳の時。「クリスマスまでに彼氏をつくる」というブログを開設した時のことです。「彼氏ができない......」という18歳の少女が告白するにはそれなりにセンセーショナルな自虐ネタがウケ、以降も彼女は常に自身のプライベートとリンクさせた斬新な企画をネット上で続けてきました。そうした彼女の積極的な姿勢に共感する人も多くいましたが、その一方で批判を向ける"アンチ"も少なからずいました。ご多分に漏れず、ネット上で不特定多数の人から集中砲火を受ける"炎上"も幾度となく経験してきたのです。

 炎上しても炎上しても、それでもなお「歩み」を止めない彼女。そのハートの強さはどこからくるのでしょうか? 

 そのヒントが、彼女自身初の恋愛をテーマにした新刊『恋愛炎上主義。』にあります。彼女は子ども時代、両親からあまり構ってもらえていないと感じていたとか。少しでも自分を認めてもらえるよう優等生気質に育ち、一にも努力、二にも努力......と学歴、キャリア、容姿など自身のコンプレックスを薄めるよう邁進してきたといいます。つまり少々の炎上など気にもしない強い心は、彼女が成長する過程で醸成されていったというのです。

 しかし、そんな強い精神を唯一打ち砕くものが「恋愛」なのだそうです。恋愛だけは、努力と根性だけでは乗り越えない何かがある、というのです。

「お弁当つくってきたの」という努力は「重い」とどん引きされ、会えない時間を耐える努力は、しばしば浮気や心変わりという悲しい結末を呼び、仕事への努力は恋愛の充実を妨げた......。こうした恋愛における努力のジレンマに、彼女は一時期、アイデンティティが崩壊しそうになったと振り返ります。

 しかし、そこからこう開き直ったそうです。

「努力で全てをねじ伏せてきた人たちも、努力ではどうにもならないことがあるのを知り、その中で工夫したり葛藤したりすることで、人間らしさを取り戻すんだと思う。どんなに頭がよくっても、どんなにイケメンでも、恋の悩みからは逃れられず、好きな人の前では誰もが対等。神様は、世の中をうまくつくってくれているんだな」(本書より)

 彼氏ができないと悩んでいた18歳から10年経ち、30歳を目前に"努力の挫折"も経験し、一皮も二皮もむけた感のあるはぁちゅうさん。そんな彼女の金言の数々が掲載された本書は、恋愛だけでなく生き方に悩む人にもおすすめの一冊といえます。

 また、6月23日(火)の夜には、東京・六本木ヒルズで、はあちゅうさんが登壇する20歳以上の女子限定のトークショーが開催されます。同イベントには、ニューアルバム『Shutter』のリリース直前のシンガーソングライターの川嶋あいさんも登壇、厳選したラブソングを歌うプレミアムライブも行われます。ともに10代から活躍し、大人の女性となった2人による〈女子会〉。切なくって刺激的で、忘れられないイベントになるのではないでしょうか。

【関連リンク】
■女性限定 プレミアムライブ&トークショー「ちゅうあい会」
2014年6月23日(月)
東京 六本木 株式会社フリークアウト内 特設会場"Hills-Garage"
開場 19:00 / 開演 19:30
出演: 川嶋あい / はあちゅう
https://tixee.tv/event/detail/eventId/5656/?seller=161




『恋愛炎上主義。 (一般書)』
 著者:はあちゅう(伊藤 春香)
 出版社:ポプラ社
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