まさかの先発落ち…うなだれる香川「これがW杯」

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[6.19 ブラジルW杯C組 日本0-0ギリシャ ナタル]

 試合終了から1時間余りが経過した午後10時過ぎ、ドーピング検査を終えたFW香川真司(マンチェスター・U)が一番最後にミックスゾーンに現れた。「もちろん、こんな結果は望んでいない。ただ、これがW杯。厳しい舞台なので。僕たちは次、勝つだけ」。悲壮感の漂う表情で、そう結果を受け止めるしかなかった。

 まさかの先発落ちだった。ベンチからスタートした背番号10に出番が訪れたのは後半12分。「0-0だったので、点を取るだけだった」。後半23分には右サイドのスペースへ絶妙な浮き球のパスを通し、DF内田篤人がダイレクトでゴール前にクロス。FW大久保嘉人が左足ボレーで合わせたが、大きくゴールの枠を外れた。

 この試合最大のビッグチャンスを演出した香川だったが、見せ場はこれぐらい。10人となり、スペースを埋めて守りを固めるギリシャを最後まで崩し切れなかった。「相手が引いていたから、スペースがなかった。でも、決めるチャンスはあった」。うなだれる香川は日本協会関係者に促され、足早にミックスゾーンを通り抜けた。

(取材・文 西山紘平)