トップクラスの超高額作品がずらり!「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」

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前衛的な面が強調されがちな現代アートは、「難しい」「わからない」という人もいれば、「これなら私にもつくれそう」という人もいて、あれこれ評価がわかれるところ。
そんな現代美術の中から、トップクラスの作品ばかりを集めたら・・・?

6月20日(金)から8月24日(日)まで、東京国立近代美術館では「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」を開催。
アーティストはアンディ・ウォーホルやフランシス・ベーコンなど、現代美術の中核(ハードコア)と言える約40名。今回展示される約75点の作品は、国内では空前絶後といわれるスケールで、「残念ながら詳細は言えませんが、展示作品に対する保険評価額の総額は、ドン引きするくらい高額です」とか。

展覧会のタイトルにもある「世界の宝」にはふたつの意味が込められているそうで、ひとつは保険評価額が示すように、オークションなどで数十億単位の金額にもなることがあるというお宝的な価値。もうひとつは、表現があふれかえる中、歴史を踏まえ、時代の試練に耐えて訴え続けようとしているという、美術史的な意味での価値。

今回は、その作品群を「ミューズ」「崇高」「記憶」「新しい美」といったキーワード別に分けて展示。こうした「世界の宝」を一堂に集めることができたのも、ヤゲオ財団のコレクションがあったからこそ。

ヤゲオ財団とは、台湾資本の大手パッシブ電子部品メーカー、ヤゲオ・コーポレーションのCEOを務めるピエール・チェン氏らによって創立された非営利組織で、そのコレクションは有名な美術専門誌でも世界のトップ10に入るそう。

たとえば、ポスターのメインビジュアルとなっているマーク・クインの「ミニチュアのヴィーナス」は、ヨガのポーズをとるケイト・モス。この表現は、分かりやすい? 意味不明?
まずは会場で、「世界の宝」を直観で感じるところから始めてみては?