自分たちのやり方を貫けば、厳しい状況は打開できると言い切る本田圭佑

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 グループリーグ初戦・コートジボワール戦の衝撃的な逆転負けから2日。ブラジル・ワールドカップでいきなり崖っぷちに立たされた日本代表は、気持ちを切り替えて19日の第2節・ギリシャ戦に再起を懸けている。

 レシフェからベースキャンプ地・イトゥに戻った選手たちは16日、15時半過ぎから練習場に現れ、トレーニングを開始した。敗戦のショックがまだ癒えないのか、チーム全体からは張りつめた空気が漂っていた。それでも、この日は日本から応援に来ている家族と面会できる「ファミリーデー」。久しぶりに心温まる時間を過ごし、精神的にリフレッシュできた選手も多かったようだ。

 練習はバランスボールを使った体幹トレーニングから始まり、非公開になってからはギリシャ対策にも踏み込んだ模様だ。練習前にはミーティングが行われ、コートジボワール戦の分析とギリシャ対策を徹底。MF遠藤保仁が、「1人1人の能力、鋭さはコートジボワールより劣ると思うけど、より組織的なチーム。初戦(コロンビア戦)は3点を取られているけど、もともとは失点が少ない中でやってくるチームなので、カウンターとセットプレーには気をつけないといけない。ここを抑えれば勝てるという相手でもないので、チームをコンパクトにしながら、攻撃も守備もしっかりやれれば結果もついてくると思う」と強調。自分たちが実践すべきポイントを頭に叩き込んだという。

 そして練習後、初戦でワールドクラスの先制弾を決めたMF本田圭佑が取材対応に現れた。レシフェのアレナ・ペルナンブコでは無言でミックスゾーンを通り過ぎた彼だが、コートジボワール戦の敗戦についてさまざまな思いを巡らせていた。

「自分の中では敗因はクリアになっているので、そこを2度繰り返さないように、そのための準備、オーガナイズをしています。敗因は自分たちの良さを出しきれずに敗れてしまったこと。パワーバランスで向こうのほうが上回っていたことは認めますけど、そうじゃない選択肢を取れたのに取れなかった、それができなかったのが、自分としてはショックだった。なんで守備がはまらなかったかといえば、相手の前線の選手をリスペクトし過ぎた感がある。後ろに人数をかけてベタ引くサッカーを、したくないけどさせられた。前に行きたかったけど行けなかった。それもメンタル的なものだと僕は思っているので、逆にこれを改善するのはそんなに難しい作業ではない。ちょっとした気持ちの変化で、大きくサッカーが変わる要素は秘めていると思っています」と、本田はメンタル面の要素が最も大きかったと指摘する。

 だからこそ、ギリシャ戦は自分たちの良さを出すことにもう一度、集中して取り組んでいくつもりだ。

「僕自身、自分の良さを出しきれなくて悔しい思いをしているので、そのあたりの精度を少しでも質と量を増やして、相手にとって脅威になること。そしてピッチ上でしっかり結果を出すこと」と、今大会2点目、3点目となるゴールを積極果敢に狙っていくという。

 今の日本代表でゴールの匂いを色濃く感じさせてくれるのは、この男に他ならない。相手も徹底的にマークしてくるだろうが、それをかいくぐってチームを勝利に導く結果を出してこそ、真のエースだ。

 ザックジャパンの成否を左右するのはやはり本田圭佑、この人に間違いないだろう。

文=元川悦子