EC×自販機「ウェアラブル クロージング」アーバンリサーチが自社開発

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 アーバンリサーチが6月17日、Eコマースに連動した自社開発のバーチャルフィッティング端末「ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ」を発表した。60型大画面の液晶を搭載した「ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ」は、電源と無線LAN環境があればどこにでも設置可能。端末のカメラがユーザーの体型を正確に読み取り、自社オンラインショッピング上の全商品の閲覧や試着、購入の機会を提供する。

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 「ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ」は、体の動きや体勢に追随してリアルタイムに動作する「リアルタイムフィッティング」機能、布の質感や動きを再現する「クロスシュミレーション」機能などを搭載。端末はアーバンリサーチのECサイトと連携しているため、気に入った商品があれば液晶画面上でECサイトのカートに入れ、発行されるQRコードにスマートフォンからアクセスすると、そのまま購入することができる。

 アーバンリサーチはWEB事業への投資に早くから積極的で、2013年度の年商は360億円、うちECの売上高は70億円と全体の約20%を占める。今回、エンターテインメントとITを融合させたツールがファッション業界でも重要になっていくと考え、アプリなどデジタルツールに親しんでいる世代が遊びながら気軽に拡散したくなるようなツールとして「ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ」を開発。フィッティング画像を友人とシェアするSNS投稿機能を取り入れ、「ファッションとライフスタイルがさらに楽しく、新しいコミュニケーションツールになるように」(アーバンリサーチ 事業支援本部 販売促進課 シニアマネージャーの齋藤悟)宣伝効果や購買喚起を狙う。バーチャルフィッティングから商品購入までを1台で完結させ、SNSとの連携機能を搭載する端末はアパレル業界では今回が初になる。

 第1弾として今日から6月30日まで池袋パルコ本館地下1階に「ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ」は設置され、同館に訪れる感度の高い客層やトラフィックの多さを活かして認知拡大を目指すという。今後は駅ナカや百貨店、アーバンリサーチがショールームを持つ台北などアジアでも展開予定。日本語以外に英語と中国語にも対応していることから、インバウンド施策での活用も視野に省スペースでも出店可能な「アパレルの体験型無人店舗」を訴求していく。