ドイツの悪夢を振り払う遠藤「比べようとも思っていない」

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 8年前と同じ轍は踏まない。3大会連続のW杯出場となった日本代表MF遠藤保仁(G大阪)。自身は出場機会のなかった2006年のドイツW杯は、初戦のオーストラリア戦で1-3の逆転負けを喫し、1分2敗でグループリーグ敗退となった。初戦の敗戦から、いかに立て直すか。8年前の大会を知る唯一の選手として、過去の経験を生かさない手はない。

「初戦が大事なのはみんな分かっていたけど、残り2試合あるし、3試合で上に行けるか行けないか。次の試合も初戦と同じように大事だし、気持ちをしっかりと切り替えて、自分たちのやるべきことをやりながら、自信を持ってプレーすることが一番大事だと思う」

 米フロリダ合宿中には「ドイツ(W杯)のときに似ていると言ったら似ている」としながらも「でも、気にしないので」と話していた。国内合宿でフィジカル中心のトレーニングを積み、事前の強化試合で結果を残し、自信を持って大会に入った。前評判も高く、攻撃的なサッカーを志向しながら、初戦で悪夢の連続失点を喫し、逆転負け……。嫌になるほど共通点は多い。しかし、遠藤は「比べようとも思っていない」と強調した。

「積極的に練習に取り組んでいるし、コミュニケーションも取れている。次のギリシャ戦でしっかりと勝ちたい」。8年前は第2戦でクロアチアと0-0で引き分け、ブラジルとの最終戦に2点差以上で勝つことがグループリーグ突破の最低条件となり、1-4で惨敗した。今回も最終戦はグループ内で最も強敵と見られているコロンビア。ギリシャ戦は引き分けも許されない。

 とはいえ、欧州予選でわずか4失点だったギリシャは簡単な相手ではない。「一人ひとりの能力、鋭さはコートジボワールより劣るけど、より組織的なチーム。初戦は3点取られているけど、もともとは失点が少ない」。そう警戒する遠藤は「カウンターに気を付けないといけないし、セットプレーにも気を付けないといけない。ここを抑えれば勝てるという相手ではない。チームをコンパクトにしながら、攻撃も守備もしっかりやれれば結果も付いてくると思う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)