主将としてボランチとして悔やむ長谷部「前への意識が必要」

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 日本代表は16日(日本時間17日)、ベースキャンプ地のイトゥで練習を行った。練習後にキャプテンのMF長谷部誠が報道陣の取材に対応。「短期決戦なので、とにかく切り替えることが大事。ありきたりだけど、それが一番」と、まずはメンタル面での切り替えの重要性を説いた。

 14日のコートジボワール戦(1-2)では自分たちのサッカーを見せることができなかった。「自分たちの中では心身ともに最高の準備ができていた。それをピッチの上で表現できなかった未熟さを感じたし、試合の中でうまくいかないときの修正能力が自分たちには足りなかった」。あらためて敗因を問われた長谷部はそう答え、「試合の中でうまくいかないときにピッチでリーダーシップを取るのは自分の仕事。そういう意味で責任を感じている」と悔やんだ。

 ボランチとしての反省点も口にした。「監督も言っていたとおり、ボランチの重心が低すぎた。ボランチとセンターバックの4人でボールを回していて、前が2人になっていた。中央は4対2の状況だったし、一人が前に行く部分、全体的に押し上げる部分で、勇気が足りなかった」。長谷部が交代する後半8分の時点では日本が1点をリードしていたが、それまでも日本らしいサッカーができていたわけではない。

 前線からのプレッシャーがハマらず、コートジボワールにボールを回され、守備で走らされていたことがボディブローのように響き、後半17分のFWディディエ・ドログバ投入から一気に押し込まれた。「あれだけ走らされれば体力も消耗する。準備の部分は問題なかった」。大会前の事前準備に問題があったのではないかという報道陣の質問を完全否定した長谷部は19日のギリシャ戦に向け、「全体的に前への意識が必要」と、相手をリスペクトしすぎることなく、勇気を持って戦うことが必要だと強調した。

「監督もよく言っているけど、自分たちがインテンシティー、クォリティー、集中力を出すことが勝利に近づく一番の方法。それを出すことに全力を尽くすし、それが勝つことにつながると思う」。ギリシャ戦で同じ失敗はしない。自分たちのサッカーを表現できれば、世界でも勝てる。その自信はまだ失っていない。

(取材・文 西山紘平)