サッカーW杯ブラジル大会、グループリーグ初戦でコートジボワールに1-2で敗れた日本代表。決勝トーナメントに進出するためには、20日に行なわれるギリシャ戦は是が非でも勝ち点3が必要となる。得失点差を稼ぐことも求められるこの一戦で至上命題となるのは「大量得点」だ。そこで本誌は「超・攻撃的布陣」を検討。得点力をさらにアップする秘策を公開する。

 そこで考えられるのが、本田圭佑を最前列に据えるゼロトップで、パスワークから厚みのある攻撃ができる「4-6-0」の布陣だ。

 前回の南アフリカW杯で採用された布陣に近い。空いているスペースを、本田を前に据えることでフル活用する方法だ。

 本田のワントップのように見えるが、あくまで本田はFWではなく攻撃的MF。つまり専門的なFW不在の「ゼロトップ」になる。

「FWが1枚もいない」というと守備的な印象を受けるが、そうではない。このゼロトップ方式は世界一攻撃的といわれるバルセロナ(スペイン)など、海外のビッグクラブでも採用されている。ゴール前のスペースが空くので、MFの誰もが飛び込んで得点を狙えるのが特徴だ。中盤を厚くすることでポゼッション(ボール支配率)を高めることもできるので、これまでの日本サッカーとの親和性も高い。

 スポーツジャーナリストの財徳健治氏が語る。

「本田を最前線に据えるポイントは大きく分けて2つ。1つは、本田は柿谷曜一朗に比べてボールキープ能力が高く、ボールを収めることも捌くことも、シュートを放つこともできること。引いて守ってくるギリシャのDFに対し、フィジカルの強い本田は楔になれる。

 もう1つは、本田はボールが回ってこないとポジションを下げてくる癖があるので、あえてその癖を効果的に使って、本田が下がった後のスペースに得点能力に優れた大久保嘉人、岡崎慎司、香川真司らを飛び込ませることが可能になる」

 現在の代表が得意とする細かいパス回しが最も生きる方法。これならば、様々な攻撃バリエーションを出して、ギリシャゴールを脅かすことができるだろう。

※週刊ポスト2014年6月27日号