後半22分、途中出場した大久保嘉人 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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「オレ、今日は2回ぐらいしかボールに触ってない。トップ(のポジション)だったのは3分だったし」

大久保嘉人の性格を知らなければ、監督に対して怒っているように聞こえるかもしれない。だが本人は問題点を洗い出そうとしているだけだ。厳しくとも現実に向かい合うことを大久保は選ぶ。

「今日は課題ばかり。前半は(本田)圭佑が点を取ってくれたからね。だけどその他は本当に良くなかった。バテてたよ。前半がオーバーペースだったのかもしれない。入ったときにみんな追えなくなっていたから」

「(コートジボワールは)4年前の自分たちと同じでした。守ってカウンター。2-1だからもう攻めなくてもいい。ブロックを組んで、もうどうしようもない。1-1のときに自分を入れてくれればね」

自信は失っていない。

「オレ、入れば雰囲気をがらりと変えることができます。だからみんなの意気消沈していないときに入れてほしい。落ちた後だと苦しいから」。そういうと大久保はやっと顔を上げた。問題と向き合い、答えを探る作業も一段落したのだろう。

「次の試合は……」と報道陣が恐る恐る話を切り出すと、大久保のほうがさっと気持ちを変えて対応した。

「次、やらなければいけないから、そこに気持ちを切り替えてやりますよ。これまで先発じゃなかった選手が起用されるかもしれないから。頑張りますよ。まだ始まったばかりだし、面白いのはここからですよ。スペインでも負けたんだから。ここでやればいいんです」

ギラギラした顔は変わらない。焦げ付くような視線で、大久保はもうギリシャ戦だけを見つめていた。

【取材・文/森雅史(レシフェ)】

▼ 大久保は敗戦後、「面白いのはここから」と前を向いた

撮影/岸本勉・PICSPORT


▼ 前半16分、FW本田圭佑が先制ゴールを決めた

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▼ 日本に先制点をもたらした、本田(写真中央)

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▼ 本田の先制弾にチームメイトも大喜び

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▼ (写真中央) 日本サッカー協会のアンバサダー・三浦知良選手の姿もあった

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▼ ドログバと競り合う、遠藤保仁

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▼ 本田圭佑

撮影/岸本勉・PICSPORT


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