二階堂ふみ、浅野忠信との禁断愛…衝撃作『私の男』は「命がけだった」
 直木賞作家・桜庭一樹の衝撃作『私の男』を『海炭市叙景』『鬼畜大宴会』などの熊切和嘉監督が映画化。

 浅野忠信さんと共に主演を務めた二階堂ふみさんへのインタビューを敢行。女子SPA!世代の30代女性への印象や、女優・二階堂ふみの強みについてなども率直に語ってもらいました。

 デビュー作『ガマの油』から、その個性が際立っていた二階堂さん。『ヒミズ』『脳男』『地獄でなぜ悪い』といった近年の作品だけを取ってみても、その才能は突出しています。

 本作は二階堂さんが18歳になるのを待ってクランクイン。父と娘の濃密な時間と許されざる関係を体現し、オーラがさらに凄まじいことになっています。放出される弱さと共存する強さ、そして艶めかしさはハンパありませんよ!

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――あらすじ――
10歳で孤児となった少女・花(二階堂)は、遠縁にあたる淳悟(浅野)に引き取られることに。車の中で泣く花の手を握り締め、淳悟は「俺は、おまえのもんだ」と口にする。孤独だったふたりの魂は共鳴し、北海道紋別の地で寄り添うように暮らしていくうち、秘密を抱えていく。そして4年後の冬のある日、流氷の上で殺人事件が起きる……。

◆撮影中、監督と通じ合っている感じがして幸せでした

――桜庭さんの原作はもともと読まれていたそうですね。

二階堂:中学生の頃に読んだので、当時は男女がどうのこうのといった深い話は意識していませんでした。ただ桜庭先生の本は大好きで、世界観がやっぱりいいなと思っていました。

――オファーを受けたときの感想は?

二階堂:とても嬉しかったです。熊切監督と初めてお会いしたのは4年くらい前だったんですが、ずっとこの監督とやらなきゃ!という気持ちを持っていました。

本当に骨太な作品を撮られる方で、作品もすごく好きなんですけど、監督の人柄だったり、監督としての居方にも惹かれる方で、熊切監督のためなら! という気持ちにさせる方です。

撮影中は、監督と通じ合っている感じがして本当に幸せでした。

――花はとても難しい役柄だったのではないでしょうか。

二階堂:花はいわゆる社会的にタブー視される関係にありますけど、そんなに難しい役柄だとは感じませんでした。あくまでも普通の女の子がどんどん変化していく姿を追っている映画だと思っています。

私はお芝居をするときに、役に感情移入して演じることは少ないんです。だから今回も監督の指示通りと自分の直感を信じて動いていきました。

それから、この映画は淳悟と花とのお話しなので、淳悟役の浅野さんとなるべく一緒にいるようにはしていましたね。

◆画面が赤い雨で覆いつくされるシーンの撮影は命がけでした

――流氷のシーンは、本物の流氷の上で撮影されたとか。二階堂さんは沖縄出身ですが、辛かったのでは?

二階堂:わたし、暑いほうが苦手なんですよ。寒いほうが好きで……。とはいってもさすがに寒すぎるかなとは思いましたけど(笑)。でも楽しかったです。

――花と淳悟が赤い雨で覆い尽くされる場面も熊切監督らしさが全面に出ていて印象的でした。

二階堂:あのシーンは、命がけで撮りました。それこそ、すごく寒かったんですよ。

設定は部屋の中なんですが、壁をくりぬいて外からカメラを回してたんです。雨がザーザー降っている中で、びしょびしょになってガタガタ震えながら浅野さんと演じていたので、命を落とさないようにしなきゃ!みたいな感じで(笑)。

でも完成した映像を見て、幻想的なシーンに仕上がっていて、本当にステキだと思いましたね。

――現場で何かハプニングなどはありましたか?

二階堂:撮影もこんなに大変で重いテーマの作品なのに、みんなでほのぼのとニコニコしながら撮影していたというのが一番のハプニングなんじゃないでしょうか(笑)。いいものを撮っているという気持ちが大きかったので、緊張感はありましたが、和気藹々としている現場でした。

※【後半】に続く ⇒http://joshi-spa.jp/103097

『私の男』は6月14日(土)より全国ロードショー
配給:日活 R15+
(C) 2014「私の男」製作委員会
オフィシャルサイト http://watashi-no-otoko.com/

<TEXT・PHOTO/望月ふみ>