“炎上中の結婚写真”が話題に、カメラマンの機転で貴重なショット。

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先日、やっと迎えた結婚式を始めようとしていた米国のあるカップルは、思いがけぬハプニングに見舞われた。会場となった自然豊かな農場近くの山で火災が発生し、燃え広がって会場にも迫ってきたため、駆け付けた消防士の指示で避難しなくてはならなくなったという。よもやの山火事で大事な日を台無しにされるかと思われた2人だったが、カメラマンの機転で、彼らは避難直前に山火事をバックにした結婚記念写真を撮影。その日、その場所にいたからこそ撮れた2人の思い出の写真は、カメラマンがFacebook上で紹介したところ、大きな注目を集めることになった。

米紙オレゴニアンや米放送局FOX系列KPTVなどによると、この写真の被写体となったのは、オレゴン州アロアに住むマイケル・ウォルバーさん、エイプリルさん夫妻。6月7日午後、2人は同州ベンドにある農場施設を会場に結婚式を行うはずだった。準備は問題なく進み、いよいよ迎えた式本番を前に、花嫁姿のエイプリルさんが現れるのを待っていたマイケルさん。ところが、彼女が登場するよりも先に彼の前に現れたのは、けたたましいサイレンを鳴らしてやって来た消防士たちだった。

実は2人が式の準備に追われていた時、近くで山火事が発生。気付いていた関係者もいたそうだが、新郎新婦には「落ち着いていてもらいたい」と全員が配慮して黙っていたため、2人は山火事について何も知らなかったそうだ。しかし、式の開始予定時間までに山火事は広がってしまい、会場近くにまで到達。そのため、辺りを駆け回って避難を呼びかけていた消防士たちが、彼らの結婚式会場にも声をかけにやって来たのだった。

そして、消防士や会場の責任者の判断で式は中止にすると決定。参列者への迅速な避難の呼びかけが行われる中、悲しむ新郎新婦の姿を見たマイケルさんの両親や会場関係者などが「急いで終わらせるから」と消防士を説得し、2人はギリギリまで粘って式を行うことになったそうだ。聖職者ですら「こんな経験はない」という状況で、2人は急いで宣誓やキスなどの儀式を済ませ、ひとまず一旦式を終了。新たな会場として確保したベンド市内の公園に向け、全員が避難の準備を始めたという。

その時、せっかくだから「驚くべき写真を撮ろう」とこっそり新郎新婦に声をかけ、一緒にみんなの輪から抜け出したのが、カメラマンのジョシュ・ニュートンさん。彼は、迫る山火事をバックに結婚記念写真を撮ろうと、2人を会場近くの野原や道路に連れ出したという。そして、撮った写真を自らのFacebook上で紹介したところ、なかなか見られない貴重な記念写真として、地元メディアを通じて瞬く間に米国内で大きな注目を集めることになった。

その後は改めて式を済ませ、9日からメキシコ・カンクンへ新婚旅行に出かけたというマイケルさんは、山火事があったおかげで「最も美しい式が出来た」と話し、大満足している様子。また、話題となる記念写真を撮ってくれたニュートンさんに対しては、山火事を良い思い出にしてくれた恩人だとして「本当に出会えてよかった」と感謝しているという。