先日、動画投稿サイト「FC2」のライブ配信サービスで、性行為動画を配信していたとして、自称ライブチャット業者の男(30歳)と短大生の女(19歳)が、公然わいせつの疑いで現行犯逮捕されました。容疑者は以前から、複数の若い女性との性行為の動画をリアルタイムで配信しており、いずれも"お咎め"なしだったためか、警察の調べに、「(FC2は)海外のサーバーなので大丈夫だと思った」と供述しています。まったく犯罪の意識がなかったかどうかはわかりませんが、少なくとも容疑者本人は、捕まるとは思っていなかったようです。

 なお、わいせつ行為のライブ配信で現行犯逮捕されるのは今回が初。ネット上では、容疑者と同じような認識で「海外のサーバーだから公然わいせつ罪に問えないのでは?」という意見が散見されます。しかし、公然わいせつ罪とサーバーの所在地は無関係。現在、多くのけしからん人たちが性行為や類似行為をネットで生配信していますが、罪を犯している可能性が極めて高いことは知っておいた方がよいでしょう。

 こうしたエロ生配信以外にも、ツイッターやブログなどで「人身事故なうww」と線路内に立ち入った写真付きツイートや、バイト先の冷蔵庫に頭をつっこむなどの写真をアップし、その後、賠償問題にまで発展したケースもあります。本人は犯罪意識もなく、ただの悪ふざけのつもりかもしれませんが、違法行為は違法行為。「知らなかった」「他にも大勢やっているから大丈夫」という勘違い、思い込みは通用しません。するわけがありません。
 
 本書『その「つぶやき」は犯罪です』は、グレーゾーンの多いネットの法律知識を丁寧に解説する良著。本書には「関係するルールを知っておくことは、もはや義務であるといっても差し支えないでしょう」とありますが、ネット社会に生きる我々にとって、こうした知識はまさに必要不可欠。ネットは便利で気軽なツールですが、知らず知らずのうちに人を犯罪者にしてしまう"落とし穴"も潜んでいます。訴えられたり、捕まってから知ったでは遅いのです。

 また本書では、より一般的なネット上での行為、例えば、自身のブログに好きな曲の歌詞を掲載する行為や、フェイスブックなどで投稿した写真に他人を無断でタグ付けする行為が、罪に問われる可能性があることを紹介。ちなみに、前者は著作権侵害、後者はプライバシー権の侵害にあたる可能性があります。ついつい、やってしまいがちな行為だけに、気をつけたいところですね。

 さらに本書には、自身が被害にあった場合の対処法や、気をつけるにはどうすればいいのかなどの予防策も掲載されています。
 
 思っている以上に厳格なネットのルール。もしや自分がやっていることはアウトなのでは......と、心配な方は是非、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。



『その「つぶやき」は犯罪です: 知らないとマズいネットの法律知識 (新潮新書)』
 著者:神田 芳明,前田 恵美,深澤 諭史,香西 駿一郎
 出版社:新潮社
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