日経平均チャート(日足・6カ月)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

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 日米共に株式市場が好調です。まず、9日の米国株式市場ではNYダウは3日連続で過去最高値を更新しました。S&P500種株価指数も連日で過去最高値を更新しています。そして、ナスダック総合株価指数も3月6日以来、約3カ月ぶりの高値を付けました。

日米金利差拡大は日本株にとってポジティブ

 確かにダウやS&P500が連日で最高値を更新する中で上値では利益確定売りが出てはいますが、5月の米雇用統計を受け雇用環境が改善しているとの見方から買い意欲が勝っています。

 5月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月から21.7万人増と、雇用安定の目安の20万人増を4カ月続けて上回りました。また、一気に0.4%ポイントも改善した4月の反動が見込まれた失業率も横ばいの6.3%で着地しました。その結果、5月の非農業部門の雇用者は1億3846万人と、金融危機前のピークをほぼ6年半ぶりに上回ったのです。

 このような状況を受け、9日の米10年物国債利回りは前週末比0.01%上昇し2.60%とこの日の最低水準で終えました。日米金利差拡大はドル高・円安要因であり、日本株へのポジティブ材料です。

現在のような恵まれた相場はあと1カ月ぐらいか

 ところで、トムソン・ロイターが6日集計したアナリストの予想では、米主要500社の増益率は第1四半期の前年比プラス5.5%から第2四半期は6.8%増、第3四半期は11.0%増と、期を追うごとに膨らむ見通しだそうです。こうなると、連日高値を更新し過熱が警戒される米株式市場ですが、目先は余程の悪材料が飛び出さない限り、バリュエーション面からの下値不安は乏しいとみてよさそうです。

 こうなると、当面の日本株も堅調さを維持する公算が大きいですね。もちろん、足元では、6日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が126.10%と、昨年7月24日の132.79%以来約10カ月半ぶりの高水準となるなど、テクニカル的には、過熱感も出始めています。

 しかし、堅調な米株、米長期金利のボトムアウトを背景にしたドル高基調、さらには米主要企業の良好な業績モメンタム等を考慮すれば、日本株は短期的な調整をしても、「押しは浅い」とみてよさそうです。当然、これは米国株にも当てはまるでしょう。

 ただし、こんな恵まれた環境はそう長くは続かないと思います。せいぜいもって、ここから1カ月程度ではないかとみています。日経平均の直近安値は4月11日の1万3885.11円です。「小回り三月」の相場格言から、7月中旬には目先天井を打つとの想定で、現時点では相場を眺めています。(注:「小回り三月、大回り三年」…短期は3力月、長期は3年間を相場の周期として考えるべきという相場の格言)

強い者、頭の良い者ではなく、変化するものが生き残る

 なお、成り上りたいあなたに是非いいたいことは、自分なりの相場観を持つことも重要ですが、もっと重要なことは、その相場観が外れたときの、適切な対応です。この対応を誤ると大変な痛手を被ることになるからです。

 世間一般の普通の世界では、「朝令暮改」や「朝三暮四」は忌み嫌われます。しかし、相場の世界では、これこそが生き残るために必要な知恵であり、実践するべき行動規範なのです。

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