hkstarcruises_main

写真拡大 (全3枚)

香港に行ったことがないと答えたら、「行った方がいいよ」とその場にいた3人の女性から強く勧められたことがある。「ぜっっったい」、「ぜーーーーーーったい」、「絶対、絶対」と言い方は違うが、3人とも、「絶対」をつけていた。天の邪鬼の僕は「絶対」と言われると拒否感が働き、「旅は、ご縁だから…」などと嘯いていた。ホントは行きたいなぁと思っていたんだけどね。

(写真上)ピークトラムから見る夜景は、霧で一瞬にして表情が変わります。世界三大夜景と言えば、香港、ナポリ、函館でしたが、2012年認定の世界新三大夜景では香港、モナコ、長崎に。結局、香港の夜景は不動です。

今回、ご縁に恵まれ、香港を歩く機会を得た。1997年イギリスから主権が移動して、この街は一応、中国ということになってはいる。しかし、特別行政区で、通貨は元ではなく、香港ドルを使用するし、実際、街を歩いてみると中国の他の街とは明らかに違う。僕が歩いた街の中で比べるとソ連(旧ロシア)と北欧が入り混じったリトアニアの首都ビリニュスに似て…いや、わかりにくいなぁ、つまり、相反する思想が入り混じった治安のいいカオスの街というのが僕の印象である。

都市密度が濃い中に現れる古い廟(祖先や神を祀った建物)や風水を意識した高層建築、若手クリエイター達のショップが集められた流行感漂う「PMQ」(元警察官舎をリノベーションした商業施設)の目と鼻の先に現れる翡翠や仏像などが並んだ骨董品街、地上約400メートルの高さから見るビクトリアピークやSKY100香港展望台から眺める夜景と日本円にして30〜50円程度の運賃で地元客の足になっている船スター・フェリーに乗って眺める夜景など、街を堪能していると、アナログとかデジタルとかどうでもよくなってしまう感覚に襲われる。

(写真右)左:高層建築の中にすっぽり収まるように廟が現れます。文武の神を祀った香港一古い廟「文武廟」。 右:骨董街にて西洋と東洋が混じった色合いの骨董を探っておりました。

「食在広州(食は広州にあり)」の言葉を思い出させる広東料理の高級店と、ミシュランの星を獲得してしまうような庶民向けの飲茶店が混在し、長寿(2012年は世界一位)の香港を思い出させる漢方ドリンク専門店や身体を温める健康を考えたお汁粉系デザートがあるかと思えば、ピーナツバター入りフレンチトーストにシロップをかけて食べる香港名物「西多士(サイトーシー)」など挑戦的に甘いスイーツも充実している。

こうしたカオスの街歩きを観光客が縦横無尽に楽しむには、治安の良し悪しが大きく影響する。ジャッキー・チェンの映画で知られる香港国際警察の力により…というのは嘘だが(香港国際警察は存在しません)、香港は、世界で安全な国として名高い日本より犯罪率(人口10万人あたりの犯罪件数)が低い。もちろん、「絶対」に安全と無責任なことは言えないが、少なくとも日本で夜に一人歩きするくらいの注意力があれば、女性一人でも夜の香港の街を普通に散歩できる。もちろん男性の僕も夜に香港映画のロケ地散策しながら、「恋する惑星」や「天使の涙」に登場した重慶大厦を探し当て、映画館でレイトショーも楽しんだ。まぁ、観たのは広東語と英語の字幕入りの邦画だけど。


(写真)広東語が飛び交う活気のある市場で、猫が寝られる穏やかさ。香港を象徴しています。

今回、楽しきカオスの入口に入ったばかりのところで帰ってきてしまったが、4、5時間のフライトで行ける場所にあるのだから、気軽に通ってみたい。今後、香港に行ったことがないと言う旅好きの人に出会ったら、きっと、「おススメですよ」と言うんだろうなぁ。「絶対に」だけは、つけないように我慢しようと思う。(text & photo / ishiko)

1
INFO:

スタークルーズ(日本語ウェブサイト) 


香港政府観光局 



香港スタークルーズでめぐるエキゾチックアジア
>>CONCIERGE 香港発!フリースタイルで巡るアジアンクルーズの旅
>>01 ぶらり香港散歩編
>>02 スタークルーズ 船内編
>>03 スタークルーズ 寄港地編