「社長は結果だけ求めて、努力を見てくれない」

 同僚からそんな愚痴を聞かされた時、あなたはどのようなリアクションをしますか? 一般的には「社長はそういう人なんだから気にしないほうがいい」と慰めるのが常套ではないでしょうか。

 しかし、ここでの「賛同」はある程度のリスクがあります。この場合、「相談に乗ったあなたも愚痴を言っていること」になってしまうケースがあるというのです。

 キャセイパシフィック航空のCAをはじめ、キャスター、研究員、大学職員など、様々な職種を経験してきた柏木理佳さんは、同僚らの悪口には、基本的には「賛同してはいけない」と、自著『デキる女はけっこうズルい』のなかで警鐘を鳴らしています。

「職場で人の心をつかむには、人間関係の相談に乗らないことです。個人名が明確な相談には絶対に乗ってはいけません。社長に対する愚痴も同じです。少しでも賛同したら、貴女が率先して愚痴を言ったと言われても受け入れなければなりません」(書籍『デキる女はけっこうズルい』より)

 確かに自身から発した愚痴ではないですが、第三者が聞いていたら、あなたも一緒になって愚痴を言っているようにも見えてしまいます。そうなっては、せっかく慰めようと思っていたあなたの清き心も無駄となってしまいますし、場合によってはあなたの評価を下げることにもなってしまいます。

 では、同僚の愚痴には、どのように応えるのがベストなのでしょう。この場合、同僚の愚痴に対しての正しい答え方は、「大丈夫だよ。貴女がやっている仕事は、私たちみんな認めているから」と、"あえて"社長のことには触れずに、別の要素でポジティブな言葉をかけるのです。

 愚痴を言う人の本音は、「誰でもいいから自分の思いに賛同してほしいだけ。なんでもいいから認めてもらいたいのです」と、柏木さんは分析。ですので、黙って聞きながらも、時折、「大変だね」「頑張っているね」と、愚痴を言っている人の意見に賛同してみてはいかがでしょう。間違っても、個人名に対して賛同はしてはいけないのです。

 これは、一流の仕事を多くこなしてきた柏木さんが実践している処世術の一つです。火があるところには煙が立つ。くれぐれも同僚の愚痴にはお気を付けください。



『デキる女はけっこうズルい』
 著者:柏木 理佳
 出版社:あさ出版
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