タンスの肥やしにしない!テレホンカードなど今は使わなくなったカードの意外な使い方

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誰もがガラケーやスマホを持ち歩く昨今。公衆電話から電話をする人はほとんどいなくなった。以前なら、電車が止まってしまった時など、公衆電話に長い列ができたものだ。しかし、今ではその公衆電話を探す方が大変だったりするほどだ。

当然、最近全然テレホンカードを使っていないという人がほとんどだろう。なかには、何かあったときのために、1枚くらいは財布や定期入れに忍ばせている人もいるかもしれないが、そのほかはタンスの隅に眠ったままになっているのが関の山だ。

しかし、もう使い道がないと思ったテレホンカード。今でも、意外な使い道があるのだ。なんと、NTTの電話料金として使えるのだ。

●余っているテレホンカードの使い道
テレホンカードは今でも使えるから、そのまま取っておき、公衆電話で使うという選択もある。しかし、1枚くらいならそれでもよいが、景品でもらったり、観光地で買ったりして、何枚かあったり、大量にあったりする場合、何か他に使う手立てが必要だ。

まず思いつくのが金券ショップで買い取ってもらう方法だ。しかし、現在の買い取り価格は50度数で200円を切るくらいと、かなり低い。もちろん希少なテレホンカードならば話は別だが、普通のカードでは半額以下になってしまう、これではやはりもったいない。


テレホンカードで電話料金を払う
もっといい方法がないものかと探したところ、ちょっと意外ではあったものの、考えてみればなるほどという使い方があった。それはNTTの電話料金として使うという手だ。

1枚に付き手数料50円(税抜)を払えば、テレホンカードをNTTの翌月以降のダイヤル通話料金の支払いに充てることができるのだ。手数料はかかるものの、これならば金券ショップに売るよりお得で、有効活用になる。

申し込みは、まず116に電話する。あとは申込用紙に記入して、テレホンカードと一緒に郵便局の窓口から特定記録郵便で郵送すれば完了だ。申込用紙は、送ってもらうこともできるが、NTT東日本ならば、サイトからダウンロードすることもできる。

なお、対象回線は、NTTの加入電話、ISDN、ひかり電話、ひかり電話オフィスタイプのダイヤル通話料のみとなっている。残念ながら、それ以外の場合は、使えないということだ。また、手数料は「別途」必要となり、テレホンカードから相殺することはできないので注意して欲しい。

ちなみにテレホンカードはそのまま回収されてしまって返却されないので、絵柄が気に入っているなど、手元に置いておきたいものは送ってしまわないよう気をつけよう。

●他にもまだある? 眠っているカード
テレホンカードの他にも、以前はよく使っていたけど、最近とんと使ったことがないというカードはまだまだある。電車系のカードがそうだ。SuicaやPASMOなど、非接触型のICカードが主流となってしまい、以前の磁気カードはほとんど見かけなくなった。そんなカードに使い道はあるのか? ちょっと調べてみた。

○オレンジカード
JRの自動券売機で切符を買うために使用していたカード。すでに販売は終了しているが、現在でも対応する券売機で使用することが可能だ。ただし、5,000円、10,000円のカードについては、利用停止となっているため、JRの主な駅で交換することができる。その際、カードは返却されないので注意。

○イオカード
JR東日本が発行していたカード。販売はすでに終了している。自動改札での使用はできなくなってしまったが、券売機、精算機では今でも使用することができる。決められた駅のみどりの窓口で払い戻しも可能。カードは返却されない。

○パスネット
関東地方の私鉄、地下鉄が発行していたカード。販売はすでに終了。自動改札での使用はできなくなってしまったが、券売機、精算機では今でも使用することができる。そのほか、払い戻し、PASMOへの移し替えが可能。カードは返却される。

今のところ、これらのカードには、払い戻し有効期限はないようだが、有効期限が設定されているカードもある。期限が切れてしまえば、まったくの紙切れとなってしまうので、まだ金額の残っているカードがある場合は、一度サイトで確認しておくといいだろう。