本格的な梅雨入りを前にして、株式市場の空模様は何とも予想しづらい。各企業の決算発表が相次ぐなか、前期(2014年3月期)決算では好業績が続出した。

 しかし、消費増税の影響という国内要因に加え、新興国経済やウクライナ情勢などの海外要因もあって、今期(2015年3月期)の業績の伸びは鈍化すると予想する企業が少なくない。

 それが一般投資家の最大の不安に他ならないのだが、グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏は、「そこにこそチャンスがある」と語る。

「日本企業の経営陣は、業績目標が達成できないことを恐れるためか、伸びを低く見積もる『弱気予想』を発表する傾向がある。当然、期初の株価は落ち着きますが、今後、予想を上方修正する『上ブレ』を期待できます」(戸松氏)

 そこで、戸松氏はそんな「弱気予想企業」を3社紹介。これは2011年3月期以降、4期連続で当初の予想から平均で10%以上も上回る売上高を計上した企業を戸松氏がスクリーニングしたものだ。

 手堅い予想を出す“常連”ともいえるが、いずれにしろ、東日本大震災などに見舞われながらも業績が上ブレし続けてきた企業である。

「4年連続で売上高がおよそ10%以上、上ブレした企業は数えるほどしかありません。

 平均で40%近く上ブレした東映アニメーションを筆頭に、たとえば衛生用品製造機で国内首位の瑞光は毎年安定して上方修正を発表する傾向があります。業績拡大に無借金経営、さらには経営の効率性を示すROE(株主資本利益率)も10%超と3拍子揃った企業といえます。

 江守グループホールディングスは中国市場を主力に資源や食料品を販売する商社で、伸びが鈍化したとはいえ、中国の内需拡大は必須でしょうから、今期以降も上方修正への期待が持てます」(戸松氏)

※週刊ポスト2014年6月13日号