NISAで初めてネット証券に口座を開いたという投資ビギナーにとって、株式以上に銘柄選びが難しいのが投資信託だろう。投資対象や投資地域がバラエティに富んでいることに加えて、運用方針や運用手法、分配金の額・頻度、保有コストなどもファンドごとにさまざまで、さらには似通ったファンドもいくつもあるためだ。

 ネット証券各社のサイトには、ファンドを簡単に選べるようにファンド検索機能が用意されている。とはいえ、そもそもNISAで買いたいファンドをイメージできていないという人は、絞り込むための条件を設定するのもなかなか難しい。

 そこで、投資ビギナーなら、まずはNISAで売れている投資信託のランキングを覗いてみるのがオススメだ。他の人が、NISAで何を買っているのかがわかれば、ファンド探しの参考になる。

NISAで売れているファンドは「リートに投資する毎月分配型」

 NISA口座での投資信託買付ランキングを公表しているネット証券は、SBI証券、カブドットコム証券、楽天証券など。いずれも、ログイン前の状態で「NISA」の情報コーナーから手軽にアクセスできる。

 具体的には、どんな銘柄がランク入りしているのだろうか? 5月19日現在、前述の3社のNISA口座での投資信託買付ランキングで、3社いずれでもランクインしていた5銘柄は次のとおり(ランキングの集計期間は各社で異なる)。

【表1】NISA口座で人気の投資信託の例
銘柄名 運用会社 資産クラス 基準価額(円) 純資産額(百万円) 分配頻度
好配当グローバルREITプレミアム・
ファンド通貨セレクトコース
損保ジャパン
日本興亜AM
リート 7,057 109,308 毎月
楽天USリート・トリプルエンジン
(レアル)毎月分配型
楽天投信投資顧問 リート 6,497 105,348 毎月
ラサール・グローバルREITファンド
(毎月分配型)
日興AM リート 3,922 870,669 毎月
ワールド・リート・オープン
(毎月決算型)
国際投信投資顧問 リート 4,595 480,453 毎月
ニッセイ日経225インデックス
ファンド
ニッセイAM 株式 14,677 67,384 1回
※SBI、カブドットコム、楽天のNISA買付ランキングで共通していた銘柄。基準価額、純資産額は5/19時点


 なんと、3社で共通していた5銘柄中、4銘柄がリートに投資する毎月分配型のファンドで、しかもいずれも上位にランクインしていた。残る1銘柄は、日経平均に連動するインデックスファンド。なお、SBI証券の場合は、買付金額ランキングの10位までのうち4銘柄が、カブドットコム証券と楽天証券では同じく5銘柄がリートに投資するファンドとなっている。

 また、SBI証券と楽天証券では、債券に投資する「インベスコ オーストラリア債券ファンド(毎月決算型)」(インベスコ・AM)もランク入りしている。

 ちなみに、リート型ファンドの人気はNISA口座だけに限らないので、その点は理解しておきたい。たとえば、SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券のネット証券大手4社の投資信託ランキング(週間)1位は、いずれも【表1】にある「高配当グローバルREITプレミアム・ファンド 通貨セレクトコース」(損保ジャパン日本興亜AM)だ。

 ところで、投資信託では積立でコツコツ投資していくスタイルも一般的だが、カブドットコム証券と楽天証券では、NISA口座での積立ランキングも公表している(カブドットコム証券は約定金額、楽天証券は設定件数)。積立のランキングでは、リート型や毎月分配タイプが減り、株式に投資するものや複数の資産に投資するバランス型が多くなっている。2社で共通していた銘柄は下の表の3銘柄。うち2銘柄は【表1】と重なっている。

【表2】NISA口座で積立人気の高い投資信託の例
銘柄名 運用会社 資産クラス 基準価額(円) 純資産額(百万円) 分配頻度
ワールド・リート・オープン
(毎月決算型)
国際投信投資顧問 リート 4,595 480,453 毎月
ニッセイ日経225インデックスファンド ニッセイAM 株式 14,677 67,384 年1回
世界経済インデックスファンド 三井住友
トラストAM
バランス 18,424 5,795 年1回
※カブドットコム、楽天のNISA買付ランキングで共通していた銘柄。基準価額、純資産額は5/19時点


 さらに、カブドットコム証券では、年代別のNISA口座での買付、積立のランキングも見ることができる。また、楽天証券でもログイン後の「投資信託」→「ランキング」の「NISA買付金額」ランキングでは、年代・性別ごとの人気ランキングも見られる。自分の年代に近いランキングをチェックするのも参考になりそうだ。

必ず見ておきたい、ネット証券のNISA向けの情報コンテンツ

 さて、ネット証券のNISA向けコンテンツで見られるのは、ランキングだけではない。情報量や内容は各社で異なるが、ネット証券大手4社ではいずれもNISAの活用法やオススメ投資信託を具体的な銘柄を挙げながら紹介している。

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