藤原竜也×山田孝之を直撃!『MONSTERZ』は笑えるサスペンス映画!?
 同世代にしていまの邦画界を引っ張る藤原竜也と山田孝之主演の『MONSTERZ モンスターズ』。

 その瞳により他人を操ることができる“男”(藤原)と、唯一操れない男・終一(山田)が出会ってしまったことによって、壮絶な闘いへとなだれ込んでいくサスペンス・アクションエンターテイメントです。

 初共演となったふたりを直撃! インタビューは壮絶な闘いを繰り広げた本作とは思えぬ(あまりにそれが興じてプロデューサーが横から発言する場面まであった)、終始、冗談交じりのものになりました。

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――操る男と唯一操られない男の物語をどうお感じになりましたか?

藤原:最初に脚本を読んだときに、見る者すべてを操り、自分の世界を作り上げている男という発想はキャラクターとして非常におもしろいなと思いましたね。

 ただ、どうやって操っているのか、どういう範囲まで操れるのかといった“男”のルールがなかなか分からない部分もあって。現場に入って中田(秀夫)監督の演出を受けて。とにかく現場での空気を大事にみんなで作っていった感じです。

山田:本作の場合はエンターテインメントとして観てもらえればいいと思ってるんです。それこそ僕としては笑ってもらってもいいと思ってるんですよ。緊張している場面でも。いやいや、そんなことないでしょとかって(笑)。

 それでもいい映画だと思うんです。なんか実際にこんなことが起きたらどうしようとか、そういう風には捉えてほしくないですね。

――序盤に藤原さんが公園にいた人々の動きを止めていた場面で、人のたこ焼きをとって食べてしまうところも、笑ってしまうといえばそうですね。

藤原:なんでたこ焼きを食うのか、僕もあまり分かっていなかったりする。でもそこはもう監督を信じて。そこはTHE中田フィルムですからね。

山田:あそこでお客さんも、なるほどそういうことをする映画なのねと思ってもらえればいいんじゃないですかね。

佐藤貴博プロデューサー:あそこは、“男”はこれまで人を操り、自分の世界の中でひとり好きなように生きてきたという描写です。だけど、その直後に急に操れない男が現れるわけです。

――“男”の愛読書が大友克洋さんの「AKIRA」でした。なぜ「AKIRA」だったのか、監督からお話しはあったりしました?

山田:考えてみたらすごいですよね。あの状態の息子に「AKIRA」を渡すっていう。鉄雄になっちゃいそうなのに。

藤原:僕は撮影の間に「AKIRA」を熟読してましたけど。役作りというか……。(山田に)ヘルプミー。

山田:なんでですか(笑)。役作りでいいじゃないですか。

藤原:役作りというか、なんで「AKIRA」であったかというのも、たこ焼き同様、のどまで出てたんですけど。子供の頃に母親から受け取り、母親のもとで、隣に常に孤独を感じながらも読んできた本が「AKIRA」だったと。

 鉄雄のように強くなり、母親に暴力をふるう父親に、いつか自分が力をつけて攻撃したいと。そういう思いがあっての「AKIRA」だったんじゃないでしょうか。

山田:でも“男”に「AKIRA」を渡した母親が間違いだったんじゃないかって思えてきちゃいますよね(笑)。

佐藤P:あれは「AKIRA」には鉄雄くんにも友達が現れるので、“男”のお母さんとしては友達ができるといいねという気持ちが込められていたんです。

藤原:さすがです。

山田:いまだにあれだけは母からもらったものとして持ってるんですもんね。

藤原:だからあれだけはないと不安で仕方がないという。監督が、常にこの本があれば自分はやっていけるんだと。この本が僕の支えだということを思っていてくださいとおっしゃっていましたね。