5月23日、ASKAこと宮崎重明容疑者(56)とともに逮捕された栩内香澄美容疑者(37)。覚せい剤使用については否認しているが、彼女の尿からは覚せい剤の反応が出ている。さらに、彼女の家のゴミからは、薬物反応のある精液つきのティッシュが見つかっており、栩内容疑者はASKAとの性行為にふけっていたと見られている。

 青森県藤崎町生まれの栩内容疑者は、大工だった父親、母親と妹の4人家族。だが、彼女が中学生のときに母親が白血病を発症、長い闘病生活を送ったのち亡くなってしまう。すでに両親が離婚したこともあり、姉妹は従兄弟の家に身を寄せる時期もあったという。そんな苦労がありながらも、評判はすこぶるよかった。彼女の同級生はこう語る。

「香澄美は“弘前の鈴木保奈美”といわれていた。別格の美人で、オーラが出るぐらいかわいかった。サバサバしていて明るかったから、男子だけでなく女子からも人気がありました」

 高校3年時には「ミス弘前実業」グランプリにも選ばれるほどのアイドル的存在だった。

「香澄美は音楽好きで、高校時代からバンドでギターをやっていた同級生とつき合っていました。その彼が卒業後、東京の音楽専門学校に進学して、プロのギタリストを目指したんです。その彼を追っかけて香澄美も東京へ行ったんですよ」(同前)

 上京した2人だったが関係は長くは続かず、彼はその後地元に戻ったが、彼女はそのまま東京に残ることになった。栩内容疑者はカメラマンのアシスタントやネイリストなどの職を転々としていたという。彼女がASKA容疑者と出会うきっかけとなった、パソナグループの南部靖之代表(62)と知り合うのは’01年、彼女が25歳前後のころだ。

「南部さんやソフトバンクの孫正義さんらが出資したJIC(ジャパン・インキュベーション・キャピタル)という投資ファンド会社があって、そこの事務局アルバイトの面接に来たのが彼女でした。、背の高いほっそりとしたロングヘアの女性で、南部さん好み。南部さんが面接をしていましたからすぐ採用され、しばらくすると、南部さんと“親しい”女性であることは公然のことになっていました」(パソナ関係者)

 栩内容疑者はその後、南部氏が出資し、側近の女性が経営していた会社を転々とする。通常の仕事はせずに、籍を置いているだけ。実際の仕事は南部氏の身の回りの世話だったという。

「栩内さんは、仕事をまったくやりませんでした。あえて言うなら、パーティなどで南部さんの名刺を預かったり、食べ物を取ってきたりと、身の回りの世話をするための係でした。報酬は、その側近女性が個人的に支出していると聞いたことがあります」(別のパソナ関係者)

 そして南部氏が特に懇意にしていたミュージシャンがASKA容疑者だった。ASKAと南部氏は遠縁という情報もあり、南部氏が主催するパーティにASKAはたびたび顔を出していた。そこでASKAと出会った栩内容疑者は、クスリに溺れていくことになる……。

(週刊FLASH6月10日号)