なんでそんなに安いの?初心者が間違えやすい「格安SIM」のワナ

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「月々1,000円でスマホが持てる!」といった広告で最近注目されている「格安SIMカード」。

破格の料金にばかり目がいってしまいますが、本当にそれだけでスマホが持てるのでしょうか? もしかしたら何か落とし穴があるのかも? 今回は「格安SIMカード」のメリット・デメリットについてまとめてみましたよ!

 

■安さの秘密は通信電波の「又借り」

「格安SIMカード」とは、通信速度やサービスの内容を制限する事によって安く提供しているSIMカードの事です。提供している会社は自社で通信電波を持っているわけではなく、docomoやau、Softbankなどが、「このくらいの値段でうちの電波を使っていいよ」という契約のもと“借りている”状態。

けっこう安い値段でレンタル出来るため、私たちユーザーにも格安でSIMカードを提供出来るというわけです。

 

■気に入らなかったら、すぐに解約できる!

格安SIMカードのメリットは「料金が安い」という以外にもいくつかあります。

例えば、「2年縛り」や「途中解約手数料」などがない点です(一部、違約金がかかるプランもあります)。契約しているプランが自分に合わないと思ったら、すぐに変更出来ます。

海外で使いやすいというのも魅力の1つです。大手キャリアで契約している場合は、スマホ本体が海外のSIMカードに対応していない場合がほとんどですが、格安SIMカードを使う場合は別途本体を購入し、そこにSIMカードを差し込む形ですので、海外で販売しているプリペイド式のSIMカードで「旅行中の間だけ使う」といった方法も出来ますよ!

 

■メールも電話番号も自分で確保しなくちゃいけない!?

一見便利そうな格安SIMカードですが、デメリットもあります。

1番は、SMS(ショートメール)と電話番号の確保です。さらに「@docomo.ne.jp」といった「キャリアメール」も使えません。この3つが無くなるというのは、一般的なユーザーには相当ネックではないでしょうか? LINEなど、アプリの認証にSMSを使うということも多いため、これらのアプリの認証が若干面倒になってしまいます。電話番号やSMSがついたプランもありますが、その分値段が高くなってしまい、あまりメリットを感じられなくなってしまいます。

スマホ本体の確保にも苦労するかも。大手キャリア契約が高いのは、本体からサービスまですべてセットでの提供だからです。一方、格安SIMカードはあくまで「カードのみ」の提供になるため、本体や電話番号、メールアドレスなどは自分で用意しなければなりません。当然、割賦販売や割引サービスも受けられませんのでかえって高くなる場合も。

 

月々1,000円程度でスマホが持てるのは魅力ですが、ちょっと面倒な点も多い「格安SIMカード」。契約する場合は、しっかりと調べてからの方が良さそうです。