栄勝さんが亡くなって数日、レスリング女子W杯で優勝した吉田沙保里(撮影:フォート・キシモト)

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女子レスリング・フリースタイルでアテネ、北京、ロンドンと五輪3連覇を達成した吉田沙保里。3月には最愛の父・栄勝さんをくも膜下出血で亡くし悲嘆に暮れたが、2ヶ月が経つと、その行動や心境にも変化が生まれたという。

26日、TBS「NEWS23」では「受け継いだ父の信念」と題しプライベートでも親交があるという高橋尚子さんが吉田のもとを訪れて行ったインタビューの模様を放送した。

「元気そう」という高橋さんに「元気ですよ。大丈夫です。もう落ち着いて」と答えた吉田は、「1ヵ月くらいは落ち込んだり。でも試合がすぐあったり。皆が盛り上げてくれたので助かった」と感謝の気持ちを述べた。

そんな3月の女子W杯を、「父に教えられてきたことは忘れてないですし、体に染みついている」と振り返った吉田は、「これからも危ない時とか接戦している時は耳元で囁いてくれる」、「天国で見てくれてる」と続けると「試練を乗り越えていけば人間強くなれるっていう、そう考えたら苦しいけど頑張りがいがある」と自らを鼓舞した。

最近では、三重の実家に併設するレスリング道場で栄勝さんの意思を継ぎ、自ら積極的に指導を行うようになったという吉田。「父がいなくなった分、私達が今度父の代わりじゃないけど、父がやってきたことを家族で頑張っていかないと。一人一人が上に向かっている姿が見える」と心境の変化を語ると、9月に韓国・仁川で行われるレスリング・アジア大会については「オリンピックのアジア版。4連覇しか考えてない」と意気込んだ。