大ヒット中の映画『闇金ウシジマくん Part2』は、闇金で金を借りなくては生きていけない人々を描いた物語。「男の映画でしょ」と思うでしょう。いえいえ、『闇金ウシジマくん』のシリーズを見ると、闇金にハマるのは男だけではなく、実は女の方が深く考えずに闇金に手を染めていくというのがよくわかります。アラサーになると、恋愛や人間関係において、幸福体験もあれば、不幸体験もあるはず。でもその不幸体験で踏ん張りが利かず、一線を越えてしまった女が闇金に手を染めてしまうのです。では映画『闇金ウシジマくん』シリーズで、借金女たちを追ってみましょう!

男に尽くす女ほど、闇金に落ちやすい?

『Part2』に登場する17歳の女子は、ゲームセンターで知り合った売れないホストに恋をして「店の?1になるためには金が必要だ」と頼まれ、闇金に手を染めていきます。遊び慣れている女なら、軽くあしらえることでも、ウブで純情で真面目な女ほど「一緒に夢を見よう」と言われると、信じてしまうのです。映画では17歳の女子ですが、これアラサー女子でもありえますからね! 自分の人生は冴えないから男に夢を託す人っているでしょう。男に尽くすことに幸福感を得たり、モテる男の恋人であることに優越感を得たりするのは結構ですが、そこにお金がからんでいたら自分が「金ヅル」にされていると気付かないとダメなのです。

ギャンブル依存症になる女の特徴は孤独

前作『闇金ウシジマくん』には、パチンコ依存症の女が登場します。パチンコのために闇金に手を出した挙句、借金を返せなくなり、なんと家で売春を始めるのです! 映画の女性は中年ですが、ギャンブル依存症に年齢は関係ありません。なぜなら、孤独で満たされない女が寂しさの穴埋めでハマっていく場合が多いからです。特にパチンコはおひとり様が多いので気楽だし、一度大金を得てしまうと「当てて返せばいい」と安易に闇金に手を出してしまう……。アラサー女子にギャンブルをするなとはいいません。でも、孤独の穴埋めではなくあくまでお遊びで。引き際を見失わないようにしないと、アっという間にウシジマくんのお世話になるハメになりますよ。

闇金に落ちそうになったらウシジマくんを思い出そう!

ウシジマくんの暴力的で執拗な取り立ては恐怖ですが、彼が「貸した金を返せ!」と言っているのは間違ってはいないのです。この映画を見た人々のレビューを見ると「真面目に生きようと思った」「堅実な暮らしを推奨する映画」という声が多いのですよね。ウシジマくんに追いかけられる情けない債務者の姿を見て「こんな人になりたくない!」と思うからでしょう。特に女は男より簡単にお金を借りに行きます。男は金策尽きて借りに行くけど、女は見栄っ張りだから友だちに無心などできないのですよ。そこが女の面倒臭さ! 闇金に手を染める女にならないように、映画『闇金ウシジマくん』シリーズでウシジマくんが債務者を執拗に追いかけまわす姿を見て「ヤバイ、ヤバイ! しっかりしなくちゃ」と身を引き締めましょう!

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(文=斎藤香)

闇金ウシジマくんPart2』全国公開中(C)2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作委員会