5月11日、東京都新宿区の日本出版クラブ会館で「2014大学読書人大賞」の公開討論会が開催されました。一般財団法人 出版文化産業振興財団(JPIC) のサポートのもと、全国の大学の文芸サークルに所属している学生有志によって組織された実行委員会が運営しているイベントで、大学生にもっとも読んでもらいたい本を選ぶ1年に1回の催しです。

 今年で7回目となるこのイベント。討論会では、文芸サークル代表の大学生5人が登壇、100人を超える聴衆を前に、熱のこもった討論を繰り広げました。また今回から「会場票」も導入されており、投票前に登壇者と聴衆との間でも活発な議論が交わされるなど、例年以上の盛り上がりを見せました。

 尚、今回は、全国から30の大学文芸サークルが参加し、56作品に投票があり、上位20作品が第一次候補作として選ばれていました。その後、各候補作への推薦文投稿を経て、最終候補として5作品を選出。今回の公開討論会では、この5作品が"エントリー"された形です。

 さて、熱い討論と投票の結果、「2014大学読書人大賞」に選ばれたのは、伊坂幸太郎著『マリアビートル』(角川文庫)。東京発盛岡行きの東北新幹線"はやて"に乗り込んだ殺し屋たちの協奏曲を描いた長編エンタメ作品です。

 また大賞以下、投票の結果はこの通り。
大賞 『マリアビートル』伊坂幸太郎著  角川文庫
2位 『富士学校まめたん研究分室』芝村裕吏著 ハヤカワ文庫JA
3位 『鳥葬 まだ人間じゃない』江波光則著 ガガガ文庫(小学館)
4位 『こうしてお前は彼女にフラれる』ジュノ・ディアス著 新潮社
5位 『昨日まで不思議の校舎』似鳥鶏著 創元推理文庫

 贈賞式は6月下旬に開催される予定です。
 
 大学生による、大学生のための読書イベント。随分前から、"若者の活字離れ"などと言われていますが、このイベントに参加した学生に限っては、まったくあてはまらないのではないでしょうか。それくらい、会場には学生たちの本に対する愛情が溢れていました。




【関連リンク】
大学読書人大賞
http://www.jpic.or.jp/dokushojin/



『マリアビートル (角川文庫)』
 著者:伊坂 幸太郎
 出版社:角川書店
 >>元の記事を見る



■ 関連記事
今のアメリカを理解するために「知っておくべき言葉」
日本人の1世帯あたりの平均貯蓄残高が1739万円とか、ホントですか?
ベテラン文芸編集者が小説家志望者相手に"ガチ"で語った本質論


■配信元
WEB本の雑誌