ミラクルなでしこ!ふざけたアディショナルタイムのラストワンプレーで、なでしこJAPANアジアカップ決勝進出の巻。
なでしこはやっぱり面白い!

初のアジア制覇を目指すなでしこJAPANがAFC女子アジアカップ準決勝・中国戦にのぞみ、劇的な勝利を飾りました。バロン澤のワールドカップ決勝を彷彿とさせるCKからニアに飛び込むヘッド弾。PKで失った痛恨の1点。延長120分を戦い、ギリギリギリギリのラストワンプレーでスコーンと決勝点を突き刺した岩清水ヘッド弾。直立する岩清水が天上天下に存在を誇示すると、笑顔で駆け寄る仲間たち。そしてベンチから飛び出すオールスタッフ。「漫画を超えていく」ミラクルなでしこパワー、久々に堪能させてもらいました。

これで、なでしこの課題であるとされる世代交代についても、ようやく一歩前進できたように思います。2011年のワールドカップで奇跡を起こしたメンバーと、2012年の五輪で銀メダルを獲得したメンバーはまったく同じでした。五輪のほうが登録人数が少ないので、全員一致ということではありませんが「新メンバー」はいない構成でした。これでは、その奇跡が持続可能なものか、偶然たまたま一時代こっきりのものか、どちらとも決めきれません。

それが、今回は海外組が招集できない事情もあり、中国戦でもスタメンのうち3人は「あのなでしこ」ではなく、3人の交代選手はいずれも「あのなでしこ」ではないメンバーでした。それでもミラクルは起こせた。ミラクルの最後の一手・二手を打ったのは「あのなでしこ」だったかもしれませんが、大きな流れの中に新たな顔ぶれがしっかり加わってこられたのは、前向きにとらえていい現象ではないでしょうか。

特に、バロン澤が秘中の秘であるセットプレーを繰り出したあとに試合がもつれ、バロン澤を引っ込めたあとでもう一度勝ち越したという流れは、激熱なものがありました。「バロン澤がアレを繰り出してもダメなのか!」「そのとき仲間たちに新たなチカラが目覚めた!」「前より強くなったぞ!」的な、少年漫画の王道パターンを見るかのよう。「あのなでしこ」でなくとも、こんなに熱い試合が生まれる。漫画のような奇跡は起きる。なでしこの面白さ、2014年もますます健在ですね。

ということで、「ザックJAPANはコレより面白い大会にできるかな?」というプレッシャーをかけつつ、22日のテレビ朝日中継による「AFC女子アジアカップ準決勝 日本VS中国戦」をチェックしていきましょう。

◆「清水梓」だと清楚オシャレなのに「岩」がつくと別物になる不思議!

試合前のセレモニーで「Don't Delay PLAY ↑60minutes」なる横断幕を掲げる両国の選手たち。無駄な時間稼ぎやロスをなくし、実質的なプレー時間を60分以上にしていこうという運動なのだとか。はたしてそのキャンペーンの本質の部分が伝わったのかどうか。それはわかりませんが、このあと選手たちは確実に60分以上の実プレー時間がある、大延長戦に臨むことになりました…。

初のアジア制覇を目指すなでしこ。近年は決勝に勝ち進めない大会がつづいてきました。それも仕方ないこと。10回に1回しか負けない相手ばかりであっても、2連勝できる確率は8割程度なのです。つまり、格下ばかりが相手でも2割ほどは決勝トーナメントで敗れるということ。世界一のなでしこと言えど、約束された勝利はここにはありません。

試合開始直前のウォームアップ。まだ弛緩した気持ちでいる僕にも「しっかりしろ!」というガツンが飛んできます。メンバーのひとりが画面側にお尻を突き出し、下半身のストレッチをしていたのですが、緊張感のない僕は「ええケツしとるのぉ」「パン!としとるのぉ」「ポニーテールが眩しいのぉ」という気持ちで、それをニヤニヤ見ていたのです。しかし、それは澤さんだったのです。ガツン!

そして始まった試合。日本の先発メンバーはグループリーグ第3戦からはまたガラリと変わり、ターンオーバーでもするような形。GKに福元。DFラインに宇津木・岩清水・川村・有吉。ボランチに澤・阪口。中盤に中島、宮間。そしてFWに高瀬・川澄と入ります。休養十分で、ズバッと決勝進出を決められるか。

なでしこは速いパスを回してゲームを支配する「なでしこらしい」立ち上がり。前半5分にはロングボールから高瀬がGKと1対1の場面を作るなど、ゴールに迫ります。しかし、ここを凌がれると、中国らしい「相手の頭を狙うヘディング」などで盛り返してきます。前半の終盤にはシュー・ヤンルのドリブル突破でヒヤッとする場面も。アジアカップ準決勝にふさわしいピリピリした空気の中で、前半は0-0で折り返しとなります。

日本が宮間をトップ下に入れて、4-2-3-1の形に移行した後半。試合は早速の後半6分に動きます。動かしたのは世界のバロン澤。左サイドからCKのチャンスをつかむと、キッカー宮間がニアに蹴り込んだところに、ファーサイドから猛然とダッシュ。角度のない位置ですらすようなヘッドを決めるという、2011ワールドカップ決勝で見せた「奥義」の再現で決勝進出を手繰り寄せます。

↓宮間のキック!澤のダッシュ!澤のマーカーをケツで弾き飛ばす岩清水スクリーン!なでしこの奥義発動だ!


澤さんのシュートは上手いんだけど、岩清水の悪賢さwww

直前に一回やり直しになったときの反省を活かし、澤さんのマーカーに最初からケツドン当てる気マンマンwwww

ケツでドンとやってやったwww

↓ケツドンがすごいイイ顔してるwwwwwwwwwwww

素晴らしいフリー素材感wwww

「お前童貞!?ギャハハハ」「坊やは帰んな!」「セクシービーム!!」とか好きなセリフをハメ込める吹き出しがほしいwwww

↓澤さんもすごいイイ顔してるwwwwwwwwwwww

これまたフリー素材感半端ないwwww

スーパーのセールのチラシとかに使いたいwwww

「底値じゃぁぁぁぁ!!」「私も買う!」「私も!私も!」的なwww

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よし勝った。世界を獲った奥義の炸裂で、最少得点差であっても勝利の予感は一気に高まります。コレを決めたら、最強のアメリカですらなでしこに屈した奇跡の技なのだから。…ところが、アジアカップは一筋縄ではいきません。後半34分、日本の右サイドを突破した中国が強引にクロスを入れてきたところ、中島がうっかり手を出してしまいハンドの反則。中国にPKを与え、同点とされてしまうのです。防ぐというか、ビクッと反応してしまったので慌てて避けたものの当たってしまったという感じでしたが、審判がハンドと言うのであれば致し方ありません。

↓中島が「やばっ…私のハンドで…」というショックで、クラクラしてしまう痛恨の失点!


涙目にならない!

むしろこの失点で盛り上がってきたぞ!

いい!こういう苦しい場面があってこそアジアカップ。弱い相手に連戦連勝して何が面白いものか。強い相手に苦しめられ、なお勝つからこそ喜びもある。PKで同点にされ、バロン澤が交代で退き、延長戦に突入するなんて、燃えるじゃないですか。こういう試合に勝ってきたからこそ、あの夏のなでしこの大フィーバーもあったのです。やってやろうじゃないですか!

↓なお、解説の松木氏は「PK取りに行け!」と志低い方向性で熱烈応援中です!
(後半41分、川澄がエリア内にドリブルで持ち込んだ場面)

松木:「PKだPK!」

松木:「PK取りに行け…」

松木:「PK…」

ゴール取りにいこうやwww

PK狙い積極支持www

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延長に突入した死闘。出場選手の足を味方がほぐしながら、総力を挙げて勝ちにいく両チーム。一進一退の攻防は、日本も何度となく肝を冷やします。延長前半6分の際どいシュートは、福元が間一髪でセーブ。延長前半15分には、味方に当たって角度が変わったシュートも飛びますが、福元が神懸かり的な反応でこれを弾き出す。

何とかこらえてはいるものの、もしPKまでもつれたときGK福元にさらなる運は残っているのか、不安になるような危機一髪の連続。中国選手は足がつる場面が続出し、もうPK戦狙いでコーナーフラッグ付近での時間稼ぎまで始めます。もう終了か…アディショナルタイム2分を消化した延長後半終了間際。流れが切れたら終わりというプレーの連続です。

それでもなでしこは攻める。無尽蔵のスタミナを誇る川澄が相手を追い立て、ドリブルで激走しゴールに迫る。阪口の展開。宮間のダイレクトでのさばき。菅澤の素晴らしいシュート。それをGKがかき出して得たCK。主審が警告の枚数をカンチガイしており、数分前に出たイエローカード(2枚目)が遅れてレッドカードに変わるアクシデント。濃密な時間はドンドン経過し、2分などとうに超えて19分台に突入。もはやこのCKを蹴ってもいいのかどうかすらアヤしい「ふざけたアディショナルタイム」の向こう側で、なでしこのラストワンプレーが勝負を決めます。

↓延長後半19分台ラストワンプレー!宮間のCKが空中で直立静止する岩清水の頭で跳ね、ゴールデンゴール!


美しい!!!!

美しすぎる勝利!!!!

何だこの試合wwwwwwwwwwwww

そしてうるさいよ実況&解説wwwwwwwww

松木さんの「東北の星!」と、大竹さんの「イワシ!イワシ!イワシ!」が混じって、イワシの名産地みたいになってるwwwww

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大延長大熱戦。もはやゴールが決まった時点で、日本のベンチは総立ち抱擁。中国側はガックリと泣き崩れる。まるでドーハの悲劇の逆バージョンのような明暗で、日本が決勝進出を決め、中国が敗退しました。

決勝の相手は初戦で辛くも引き分けたオーストラリア。大エース・大儀見の奮闘でようやく引き分けに持ち込んだ相手に、大儀見不在で勝てるのか。苦戦の予感漂う一戦ですが、苦戦こそなでしこが輝くチャンス。中国戦での素晴らしい勝利をキレイな歴史とするためにも、決勝もしっかりと勝ち切りたいもの。日曜日の夜、なでしこと共に飲む美酒が楽しみです!


猶本光さまが何らかの活躍をする展開になれば、なお酒が美味いです!