ギリシア神話や星座が登場し、聖闘士(セイント)たちの戦いを描いた人気漫画「聖闘士星矢」。今年6月には、フルCGアニメ映画として公開されます。

 注目の集まる「聖闘士星矢」ですが、そんな彼らの"ハンパないパンチ力"について物理的に解説をしているのが、福岡工業大学工学部知能機械工学科教授の木野仁さんです。

 ここでおさらいですが、聖闘士星矢では、聖衣(クロス)と呼ばれる戦闘服を装着し、己の体のみで悪を倒すために戦っています。その聖闘士たちは3種類の聖衣でランク分けがされています。

 一番下っ端とされるのが、「青銅聖闘士(ブロンズセイント)」、その上が「白銀聖闘士(シルバーセイント)」、そして、最も強いとされているのが「黄金聖闘士(ゴールドセイント)」です。この強さの分類はパンチの速さにもあらわれています。

 皆さんは聖闘士のパンチのスピードをご存知でしょうか。実は彼らは、実世界ではありえない速さのパンチを繰り出しているのです。

 青銅聖闘士が出すパンチのスピードは「マッハ1程度」とされています。このマッハ1というスピード、どれほどの速さなのか想像できますか?

 マッハとは15℃、1気圧の空気中を伝わる音の速度のこと。約秒速340mとなります。1秒間で100発のパンチを繰り出すと言われるのはこのためです(相手との距離を3.4mで戦った時)。

 同様に、白銀聖闘士のパンチのスピードはマッハ2〜5ですので、秒速680〜1700mとなります。1秒間に換算すると200〜500発になるそうです。さらに最上級の黄金聖闘士ともなると、光の速さ(光速)でパンチを繰り出しているのだとか。光速ですよ、光速。
 
 木野さんは自著『バットマンは飛べるが着地できない』でこう記しています。

「現代科学では、光のスピード以上のスピードは出ません。相対性理論では、物体が光のスピードに近づくと、物体の重さは増加し、光のスピードで重さが無限大になり、それ以上は加速できなくなります」

 真面目に解説してくれる木野さんの優しさが身にしみます。とはいえ、白銀聖闘士(マッハ2〜5)からのランクアップ感たるや、なんなのでしょうか。なぜいきなり光速なのか。あまりのスピードに木野さんも、同書でテンション上がり気味にこう言っています。

「光速はおおよそ秒速30万kmのスピードがあります。光は1秒間に30万km進むわけです!! マッハとはケタが違うのが分かります!!」

 ちなみに光速の場合、1秒間に約1億発のパンチが飛び出す計算になるそうです。約70秒間で世界中の人々にワンパン喰らわすことができるのです。

 もう黄金聖闘士は別格すぎます。よほどのことがない限り、青銅聖闘士が黄金聖闘士に勝つことはできないのです。

 そんな聖闘士のパンチ力を想像しながら、映画を楽しんでみるのも良いかもしれません。



『バットマンは飛べるが着地できない』
 著者:木野 仁
 出版社:彩図社
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