JR西日本は2014年5月22日、17年春に運行開始を計画している寝台列車について概要を明らかにした。新たな寝台列車運行は同社が「中期経営計画2017」で掲げた地域共生企業になることを目指し、地域と一体となった観光振興の推進を図る取組の一つ。

2017年春に運行開始予定

運行はいまのところ、世界遺産などの歴史・文化が豊かな地域を巡り、車窓からは美しい風景を楽しめる、京阪神と山陰・山陽エリアを予定。途中で沿線の立ち寄り観光を組み込むとともに、列車には沿線の素材を盛り込み、沿線の魅力が溢れる列車にするという。

JR西日本では「日本の原風景とも言える、京都や松江、出雲や宮島などの歴史・文化が豊かな地域や、日本海や鳥取県の大山、瀬戸内海の島々の景色など美しい自然が数多く残っている。これらの美しい日本の姿を再発見する特別な旅を、それにふさわしい上質な空間とともにお楽しみいただくことを提案したい」としている。

そのための車両や食事などは、それぞれの分野の第一人者がプロデュースを担当。車両のインテリアを中心とした全体デザインについては、京都迎賓館やホテルなど宿泊施設の設計にたずさわった建築家、浦一也氏があたり、車両のエクステリアデザインは、寝台列車N700系新幹線をはじめ数多くの鉄道車両を手がけているデザイナーの福田哲夫氏がうけもつ。列車内の食事は、食の権威として数多くのメディアで活躍する門上武司氏が手がける。

車両編成は、客室車6両と、パブリックスペースである食堂車1両、ラウンジカー1両、展望スペース付き先頭車2両(編成の両端)による10両編成。定員は30人程度を予定している。

客室は1両あたり1室と3室の2クラス。1両1室の広いスペースのアッパークラスは列車に1室だけ。プライベートバルコニーやバスタブ付きの本格的なバスルームが設けられた世界でもあまり例がない最上級の列車客室という。