「マッサージは痛いほど効果がある」はウソ?ホント?「ウソ」

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肩こりや背中の張りを感じはじめ、なんだか疲れたという時には、マッサージを受けたくなる人も多いかと思います。ですが、こった筋肉をほぐして体の力が抜けるような状態にしたいはずなのに、かえってコリが強まったり、痛みが出てしまったりする場合があります。

その原因のひとつとして「受けたマッサージがすごく痛かった」というものがあります。硬くなった筋肉をほぐすときに、かなり痛いと感じる部分があるとします。部分的にゴリっと硬いしこりのような筋肉があったりすると、そこを重点的に一生懸命に圧し、痛くてもなんとか揉みほぐそうと施すケースもあると思います。

もしそれが、かなりの痛みを伴うマッサージだった場合、体の防御反応として、反射的に体に力が入り、リラックスからほど遠い状態になってしまいます。さらに筋肉が緊張することもあります。

「痛いのはそこが悪い証拠。だから痛くても筋肉がほぐれるまで耐えなくてはならない」と思い込んでいる人も少なくありません。ですが、リラックス効果を得て筋肉の過剰な緊張を解くには、力をもって制することも痛みに耐えて続けることも必要ありません。

マッサージ中には気持ちよく不快感がない状態でいられることが効果につながるポイントです。思わず息を止めて耐えてしまうような押圧痛が続く施術の際は、ひとこと施術者(先生)に耐え難い旨を伝えてみましょう。

■著者プロフィール
檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こり腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。