ラッセル・クロウが監督の嘘暴露、「ノア」過酷シーンの予算配分チクリ。

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ラッセル・クロウ(50歳)が5月19日、主演作「ノア 約束の舟」の最後の公開地となる日本を訪れ、同日夜、東京のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた「ノア 約束の舟」スペシャル上映会での舞台挨拶に登壇した。ラッセル・クロウの来日は3年半ぶり。

会場には、大勢の取材陣とスペシャル上映会への参加権を得たファンが殺到。満席となる大盛況の中、劇場のステージにクロウが上がると、彼を歓迎する割れんばかりの拍手、そしてまばゆいフラッシュが向けられた。

ラッセル・クロウは、舞台に上がるや「こんにちは、東京!今日はみんな来てくれてありがとう!」と挨拶。ラッセル・クロウがオーナーをつとめるシドニーのラグビーチームのキャップを被るなど、熱心なファンと思われる数人が客席から熱心に手を振っているのを見つけると、「そこのみんな、特にありがとう!」「みんなはうっかりラグビーチームとか買わないようにね!」と優しい一言。

司会者がまず、先日ダーレン・アロノフスキー監督が来日した際「ノアを演じることができる俳優はラッセル・クロウだけだ」と言っていたことを紹介しつつ、主人公ノアの役作りについて尋ねると、「今までで一番困難な役だった」と述懐。「ノアの役は、考え過ぎると複雑になってしまうと思った。とにかくシンプルに、神に与えられた使命を達成しようとするキャラクターを作り、それをベースにしていった」と役作りに関するエピソードを語り、「ダーレンに“ノアを演じれるのは君しかいない”と言われたのは本当に光栄だったけれど、撮影が始まった途端、あまりに大変な撮影だったからオファーを受けた自分を呪ったね(笑)。観てくれたら、何がそんなに大変だったかわかってくれると思うよ」と撮影を振り返った。

続いて“ノアの方舟”を大量の木材で実際に建造したり、映画史上最大量の水を使用して洪水のシーンを撮影するなど、度肝を抜くスケールの撮影が行われた本作の撮影の中で、何が一番大変だったかと尋ねると、「水さ……(苦笑)。冬のロングアイランド(※箱舟は米ニューヨーク州のロングアイランドに建造され、洪水シーンなどのロケ撮影を行った)の水は凍るように冷たかった。1日12時間、そこで撮影だからね」と、過酷すぎる洪水シーンの撮影を思い出し少しブルーになった様子。

「ニューヨークでジャーナリストの取材を受けたら、その記者が先にダーレン監督のインタビューをしていてさ。監督は『洪水シーンで使った水は、温めて使ったのさ』とか言っていたらしいんだけど、それ嘘だから(笑)!。彼は、低予算のインディペンデント映画の俊英として脚光を浴びた人なんだよ。水を温めるなんてことに、1セントだって使おうとするわけがないよね(笑)!」と、鬼才ダーレン・アロノフスキー監督の予算配分について軽くチクリ。

主人公ノアとともに物語のキーを握る養女イラを演じたエマ・ワトソンとの共演については、「素晴らしい女優になったと思うよ。彼女にとって、イラの役は大きなチャレンジだったと思うけれどやり遂げた。彼女とは親子のような関係だった。撮影はとてもつらいものだったけれど、毎週日曜、エマと一緒にワルツのレッスンに通ったんだ。あれが唯一の楽しみだったね」と語った。

日本のファンに向けてのメッセージとして、「この映画は、ダーレン・アロノフスキーの最高傑作になった。撮影はかなり大変だったけれど、観る方も結構大変だと思うよ(笑)。楽しんで観れるけれど、明日の朝起きても、映画の中のメッセージについて色々考えさせられたりもする映画なんだ。この中で『レ・ミゼラブル』を観た人はいるかな? あの映画とはちょっと違うよ(笑)、ぜひ最後まで楽しんでほしい!」と、これから映画を観る観客に向けて語りかけた。

「日本が大好きで、いろんな文化を吸収させてもらっている。今度は子供と一緒に訪れてみたいよ」と満面の笑みで日本への思いを語ると、客席まで歩き、ファンと握手、ハグをするなどサプライズなサービスを実施、その後も客席をぐるりと一周し、観客の皆様と握手を続け、つかの間のファンとの交流を行い、終始ご機嫌で大満足のラッセル・クロウ緊急来日だった。

映画「ノア 約束の舟」は6月13日(金)、TOHOシネマズ 日劇1ほか全国ロードショー。