5月11日から始まる大相撲夏場所で29度目の優勝を狙う横綱白鵬。このままいけば、最多優勝記録の大鵬(32回)はおろか、40回という偉業を達成することも夢ではない。しかし一方、相撲界では今、白鵬の驚くべきビジネスマンぶりに注目が集まっている。
 「現在彼が目標としているのは、モンゴルに航空会社を作り、そこのオーナーに収まることですよ。朝青龍の一族はASAグループというコングロマリットを運営し、旭鷲山も政治家の傍ら実業家として母国モンゴルで活躍していますが、それとは一線を画したビジネス展開を狙っているんです」(相撲関係者)

 この関係者によれば、白鵬の父親であるジグジドゥ・ムンフバト氏が、頑として白鵬の日本帰化を認めないのだという。引退後、現役の四股名のままで5年間は相撲界に在籍することはできるものの、それでも帰化しない場合は完全に退かなくてはならない。となれば、モンゴルへ帰り別の道を探らなければならないため、白鵬の思いは真剣そのものだという。
 「今は手弁当でチビッ子相撲大会を運営したり、3・11の津波で土俵を流された被災地の高校にポケットマネーで土俵を送ったりと、ボランティア活動を積極的に行っている。そうした“実績”を重ねているのも、将来、公益法人の財団を立ち上げ、税金のかからないカネ稼ぎをしようと考えているからです。その公益法人では日本で企業活動をしたいモンゴル人の窓口となり儲ける。それを元手の一つとして、母国では航空会社を持ち、モンゴルと世界を結ぶ一翼を担いたい考えのようです」(元力士)

 さすが白鵬というべきか、目標のスケールも大きい。その心中を、ベテラン相撲記者が代弁する。
 「相撲界という狭い世界で大男たちが繰り広げているのは、子供じみた派閥争いや確執ばかり。白鵬はいい加減辟易しているみたいですよ。それより、自分にはもっと広い世界があると言うんです。彼にはその才能と行動力もありますしね」

 白鵬にとって、優勝回数など小さなことなのかもしれない。